課題名 | 加圧過熱水蒸気処理した圃場・加工残渣等と蒸留残渣の混合飼料の評価 |
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研究機関名 |
北海道立畜産試験場 |
研究分担 |
環境草地部畜産環境科・草地飼料科 家畜研究部肉牛飼養科 |
研究期間 | 継H19~23 |
年度 | 2009 |
摘要 | 目 的:、 エタノール製造過程で生じる各副産物・残渣の付加価値を高めるため、これらを加圧過熱水蒸気処理により飼料価値を改善するとともに、栄養価の高い蒸留残渣と混合することにより優れた国産自給飼料を生産する技術を開発する。、成 績:、(1)(1)0.9Mpaの加圧過熱処理により採食性は、未処理小麦稈の2倍以上と大幅な改善が図られた。一方、RVI(粗飼料価指数)は処理条件が強いほど低くなった。肥育用粗飼料のRVIは60分/乾物kg以上必要であることから「0.9Mpa-10分」が適当と考えられた。第一胃性状に異常はみられず、飼料として問題ないと考えられた。、 (2)現在、データ取りまとめ中。、(2)(1)小麦蒸留粕は、大豆粕に比べてCP含量がやや少なく粗脂肪含量が多い。CP分画では非分解性蛋白質(CPu)が高い。アミノ酸組成ではリジンが低いがメチオニン含量は多い。テンサイ糖液蒸留粕は小麦蒸留粕に比べて脂肪含量が少なく、リジン含量が多い。肉用牛に給与した結果、テンサイ糖液蒸留粕では採食を嫌う個体がみられた。大豆粕に比べて小麦、テンサイ糖液蒸留粕の蛋白質消化率は低いとともに、NDF消化率もやや低い傾向が見られた。CPu含量が高いことを反映して、各蒸留粕給与時のルーメン内NH3-N濃度は低かった。、(2)小麦蒸留粕の混合割合が20%を超えると、NDF消化率および菌体蛋白質合成量が低下することから、給与割合は20%程度が望ましいと考えられた。、(3)副資材の種類に関わらずいずれのサイレージもpH4以下と低く、また、変敗の指標となるNH3-Nおよび酪酸濃度も低く、サイレージ品質はきわめて良好であった。このことから未乾燥蒸留粕は密封により生で長期保存が可能であることが明らかになった。 |
カテゴリ | 加工 乾燥 小麦 大豆粕 てんさい 肉牛 |