課題名 |
(2) 冬至需要向け抑制栽培の増収技術、 (3)加工に適した品種選定 |
研究機関名 |
石川県農業総合研究センター
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研究分担 |
能登分場
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研究期間 |
完H21 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:奥能登産のカボチャは生食用として出荷されているが、近年、お菓子などの加工原材料としても需要開発が期待されている。加工向けカボチャの品種用件としては収量性に加え、品質面では粉質でホクホクして赤みが濃いこと、糖度が高いこと等を考慮した適性品種を選定する。、成果:平19~21年にかけて慣行品種である「えびす」を中心に、緑皮系9品種、赤皮系4品種、白皮系3品種について調査を実施した。ただし、平21年度は降雨により著しい減収となったため、主に平19年、20年を中心に整理した。収量性を皮色別に見ると、緑皮系では「こふき」「くりひろ」の1果重が大きかった。赤皮系は1果重が小さいため収量が低い傾向であった。果肉色調査では、赤色の濃さは赤皮系>緑皮系>白皮系であった。また、緑皮系では「らいふく」、赤皮系では「紅爵」のa値が高く赤みが強い傾向であった。加工業者による評価は、緑皮系で加工後の果肉質が粉質の品種で評価が高かった。加工業者から加工適性が高いと判断された品種は、緑皮系の「こふき」、「ほっこり」「くりひろ」などであった。また、糖度では概ね7~8.5%、粉質度合の指標となる乾物率では、概ね30~35%に分布していた。以上のことから、加工適正は緑皮系の中でも加工後の果肉質が粉質の「こふき」、「ほっこり」、「くりひろ」が優れた。一方、赤皮系品種は総じて、肉質は粘性でやや風味に欠ける傾向にあった。また、白皮系品種は総じて、糖度は高いが肉質は極粉質で加工時にバラつくなど加工適正が低い傾向にあった。
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カテゴリ |
加工
加工適性
かぼちゃ
くり
出荷調整
ばら
品種
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