果樹病害虫発生予察事業1,指定・重要病害虫に関する発生予察 (1)主要病害虫の発生消長調査

課題名 果樹病害虫発生予察事業1,指定・重要病害虫に関する発生予察 (1)主要病害虫の発生消長調査
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 病害虫科
研究期間 継(S40)~、継(S40)~
年度 2009
摘要 ア 主要病害虫に関する発生状況調査、(ア)モモ黒星病の発生調査、 調査には場内の「川中島白桃」および「ゆうぞら」を供試した。本年の初発は6月3半旬で昨年よりやや早く、発病果率も高かった。 (イ)ストロビルリン系薬剤耐性ブドウべと病菌の発生、 べと病が多発している6圃場から分離したブドウべと病菌を供試し、アゾキシストロビン剤に対する生物検定を行った。果試保存菌では発病が認められなかったが、現地からの6菌株はすべて無処理と同程度の発病が認められ、ストロビルリン系薬剤耐性ブドウべと病菌の分布が確認された。 (ウ)アゾキシストロビン剤耐性ブドウべと病菌の遺伝子診断、 生物検定を行ったブドウべと病菌について、アゾキシストロンビン剤を含むQoI剤耐性菌の遺伝子診断法(PCR-RFLP)により、耐性変異の有無を調査した。その結果、生物検定で感受性と判定された果試保存菌では変異が認められなかったが、耐性菌と判定された現地からの6菌株はすべて変異が認められた。 (エ)ブドウに発生した斑点症状、 2008年頃から、「甲斐路」などの葉および果房に斑点症状が認められるようになった。本症はXanthomonas arboricolaグループに属する細菌による病害であることが強く示唆された。 イ 予察灯とフェロモントラップによる調査、 本年は県下全域でカメムシ類の発生は少なかった。フェロモントラップによるモモのチョウ目害虫の調査では、全般的に発生時期はやや早かった。ブドウトリバは78号園では6月下旬~7月中旬、7月中旬~8月中旬、8月下旬~10月上旬の3つのピークが見られた ウ カイガラムシ類の幼虫発生時期調査、 極少発生のため、データが得られなかった。 エ クビアカスカシバの成虫発生時期調査、 甲州市、山梨市の現地圃場では、6月上旬~9月上旬に誘殺が見られ、6月下旬~7月中旬の誘殺が多かった。場内圃場においても、6月~7月の誘殺が多かったが総誘殺数は少なかった。 オ ブドウ晩腐病菌に関する調査 (ア)ブドウ晩腐病菌の分布実態、 県内23圃場10品種からブドウ晩腐病果房を採取し、得られた30菌について病原菌の判定を行った。今回採取した30菌株はすべてC.gloesporioidesの性状を示し、ベノミル 感受性であった。 (イ)ブドウ晩腐病菌のアゾキシストロビンに対する感受性検定 2008、2009年に採取したブドウ晩腐病菌計70菌株についてアゾキシストロビン剤に対する感受性検定を行った。供試した菌株のうち、59菌株は薬剤添加培地上で菌糸生育は認められなかったが、6菌株は菌糸生育率が30~40%で感受性が低下しつつあるのではないかと考えられた。 
カテゴリ 害虫 カメムシ クビアカスカシバ 黒星病 耐性菌 発生要因分析 品種 フェロモン ぶどう もも 薬剤 薬剤耐性

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