課題名 |
b 木質系資源の機能及び特性の解明 |
課題番号 |
2010015032 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
(独)森林総合研究所,研究コーディネータ
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2010 |
摘要 |
<研究内容>リグニン、タンニンからのバイオプラスチック製造技術の開発に繋げるため、リグニン・炭水化物結合体モデル化合物のイオン液体中における化学反応性の解明、タンニン単量体及び二量体とアミン類との反応挙動の解明を行う。これまでに解明した樹木精油の機能を活かした新素材の開発研究に繋げるため、精油の効率的な大量抽出技術及び空間への噴霧方法の開発を行う。未成熟材の活用に繋げるため、収縮率等材質の変動と割れ・狂いとの関係を明らかにする。未成熟材等の非破壊評価手法に繋げるため、スギ材の圧電率と密度との関係を明らかにする。また、乾燥副生成物の高付加価値利用に繋げるため、針葉樹の100℃以下の乾燥工程で排出される凝縮水および乾燥材の化学特性を解明する。高温乾燥処理の普及に繋げるため、スギ材幅全体と材中心部との収縮率差による乾燥制御技術の有用性を明らかにする。<成果の概要と活用>イオン液体中でのリグニンおよびリグニン・炭水化物結合体モデル化合物の反応特性、タンニン単量体及び二量体とアミン類との反応特性、樹木精油の効率的な大量抽出技術及び空間への噴霧方法の開発等について木質新素材の開発に繋がり得る成果が得られた。また、軸方向及び横断面収縮率の変動と木材乾燥時割れ・狂いとの関係、スギ材の圧電率と密度との関係、針葉樹の100℃以下の乾燥工程で排出される凝縮水の化学特性と機能性、並びにスギ材幅全体と材中心部との収縮率差による乾燥制御技術等について、間伐材の利用促進に資する基礎的知見を集積することができた。また、特許申請2件を行った。また、精油の環境汚染物質無害化剤の開発については、民間企業との共同研究を通じて実用化に大きく前進した。
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カテゴリ |
乾燥
機能性
高付加価値
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