g.自給飼料の高度利用による高泌乳牛の精密飼養管理技術と泌乳持続性向上技術の開発

課題名 g.自給飼料の高度利用による高泌乳牛の精密飼養管理技術と泌乳持続性向上技術の開発
課題番号 2010014845
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,自給飼料酪農研究チーム
協力分担関係 雪印種苗
地方独立行政法人北海道立総合研究機構
帯広畜産大学
ホクレン農業協同組合連合会
(株)IHIスター
家畜改良センター
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 1)飼料栄養素の吸収機序の解明に関しては、21年度に第一胃揮発性短鎖脂肪酸(VFA)の吸収活性があるナトリウム依存性モノカルボン酸供輸送体1(SMCT1)の第一胃上皮基底側細胞での局在を示し、その細胞を5mM酪酸により刺激すると、SMCT1のmRNA量およびタンパク量が他のVFAに比べ有意に増大し、VFAの中で酪酸がSMCT1タンパク発現へ最も大きな影響を与えることを明らかにした。2)乾乳期管理に重点を置いた周産期疾患予防技術に関しては、乾乳期間を30日に短縮すると泌乳前期の乳量が抑制され、これにより乳牛の初期の栄養状態を改善できることを実証した。また、初乳量および初乳中IgG濃度の低下がなく、初乳を介した子牛への移行抗体付与に影響しなかった。さらに疾病(牽引分娩、乳熱、乳房炎)発生への悪影響もなかった。3)繁殖管理技術に関しては、乳牛の移行期に機能性サプリメント(ビタミン剤)を短期間給与することにより、分娩後早期に卵巣活動が始まる可能性を示した。4)泌乳持続性向上(泌乳曲線平準化)の乳腺活性制御機構の解明に関しては、21-22年度の研究により、乳中ラクトフェリンが乳腺上皮細胞の増殖を抑制すること、および、そのラクトフェリンの合成を促進する血中プロラクチン濃度と泌乳持続性評価値との間に負の相関があり、血中プロラクチン濃度が泌乳持続性の評価指標となりうることを示した。5)泌乳持続型乳生産向上のための効率的育種技術に関しては、泌乳持続性評価値(97~103の相対尺度で示し97~98は泌乳持続性が高く102~13は低い)の推定において体細胞数の増加が乳量に与える影響を補正するモデルを作成し、高い泌乳持続性評価値を持つ種雄牛の娘牛は、高い体細胞数の出現率が低いことを示した。
カテゴリ 育種 管理技術 機能性 飼育技術 乳牛 繁殖性改善 輸送 予防技術

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