u.中山間・傾斜地における環境調和型野菜花き生産技術の開発

課題名 u.中山間・傾斜地における環境調和型野菜花き生産技術の開発
課題番号 2010014878
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,環境保全型野菜研究チーム
協力分担関係 近畿大学
農業生物資源研究所
岡山大学
岐阜大学
奈良県農業総合センター
理科学研究所
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 1)混作・輪作による生産安定と天敵維持技術について、果菜類の夏秋栽培でのソルゴー、ルドベキア、スカエボラの混作で土着天敵が誘引あるいは温存され、アザミウマ類やアブラムシ類等の害虫密度が抑制されることを圃場試験により確認した。また、輪作導入による夏作ほうれんそうの病害軽減方策として春作えだまめの作付け、輪作カラシナ鋤混みの効果を確認した。2)バンカー法による土着天敵を用いた害虫防除技術について、ナス科野菜の施設夏秋栽培でのアブラムシ防除効果を実証した。3)機能性資材の利用技術に関して、野菜栽培施設の被覆資材として紫外線-赤色光変換資材を用いた場合は展張後1年程度、紫外線除去資材では3~4年、それぞれ野菜類の生長促進効果が持続することを明らかにした。。4)環境ストレス制御による省力的栽培技術について、21年度までに開発したいちご高設栽培装置の機能は、栽培終盤となる4~6月の高温期の花芽分化の安定に対しても有効であることを確認した。5)土壌微生物相多様化による土壌病害軽減技術について、堆肥・ワラ・化成肥料の施用により土壌微生物相の多様化が促され、ほうれんそう立枯病、萎凋病の発病が軽減されることを確認した。また、カラシナ等を鋤込み、併せて土壌を還元状態に保つ処理は、ほうれんそうの土壌病害軽減に有効であり、処理後には土壌糸状菌相の多様性が一旦低下するが、鋤込み処理を行わない還元処理の場合より早く多様性が回復することを明らかにした。6)ペレット有機物の局所施用技術に関して、CANによる車両内ネットワークを用いた速度連動施肥制御システムを試作した。このシステムは、畝立て、施肥、マルチを1工程で行う作業機に汎用的に搭載できる。施用量の誤差は3%以内で、生産農家を対象とする実演で高い評価を得た。7)省力管理技術に関して、施設長段トマトの誘引作業では労働時間短縮が重要であることを指摘し、低段採りの導入が有効であり、高さ45cmの低いベッド仕様でも腰掛け台車を活用することによって定植から収穫までの作業姿勢の改善が図れることを明らかにした。8)生育調節による山菜の軽労早出し技術について18年度に成果情報(技術・普及)として提出した内容に、その後の知見を付加して、技術マニュアルを作成した。9)きく切り花の一斉収穫機について、21年度までに開発した収穫機および搬出用台車を組み合わせて用いる収穫作業体系を確立した。収穫作業時間の50%削減を達成でき、実用段階に達しているとの評価を得、メーカーにより製品化が予定されている。10)農家への技術導入とその効果の評価に関して、地域資源を活用した耕種農家中心の堆肥づくりを取り上げ、そのシステムの形成と運営の要点を明らかにし、有機農業モデルタウンでの支援体制のあり方、有機農業推進が地域農業振興に及ぼす効果を示した。
カテゴリ 肥料 有機栽培 有機農業 いちご えだまめ 害虫 からしな きく 機能性 傾斜地 栽培技術 収穫機 省力管理技術 施肥 施用技術 立枯病 中山間地域 土着天敵 トマト なす 春作 防除 ほうれんそう 野菜栽培 輪作

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