a.麦類の穂発芽耐性等重要形質の改良のためのゲノム育種

課題名 a.麦類の穂発芽耐性等重要形質の改良のためのゲノム育種
課題番号 2010014883
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,麦類遺伝子技術研究チーム
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 1)休眠関連遺伝子の解析に関しては、大麦の休眠遺伝子SD2について、連鎖解析により遺伝子の候補領域を30kbに絞り込んだ。2)穂発芽耐性形質の発現・制御機構の解明に関しては、突然変異処理を行った「タマイズミ」集団から見出したアブシジン酸の代謝(分解)酵素遺伝子(TaABA8'ox)欠失系統について、種子胚内での当該遺伝子の発現レベル、アブシジン酸量、発芽程度を解析した結果、この系統では、種子胚内で当該遺伝子の発現量は原品種より低く、アブシジン酸は多く蓄積され、発芽は抑制されており、ABA代謝酵素遺伝子の欠失が穂発芽耐性に関与していることを明らかにした。3)穂発芽耐性候補遺伝子を導入した小麦の解析に関しては、21年度に種子での一過性発現において発芽抑制効果を確認したコムギ遺伝子TMS2を、小麦ゲノム中のTMS2のプロモーター、ターミネイターを含むDNA断片として休眠性の低い小麦品種Chinese Springへ導入し、形質転換体の種子を収穫した。種子内のTMS2の発現量と発芽の抑制に相関を認め、TMS2の発現が完熟種子においても確かに休眠性を高めることを確認した。4)小麦の安定的で効率的な形質転換システムの構築に関しては、遺伝子銃を用いた小麦の形質転換実験では、栽培品種「キタノカオリ」では遺伝子導入が可能であるが、導入効率は0.04%であり、品種「Bobwhite」の1/100に留まった。一方、アグロバクテリウムを用いた導入実験では、小麦品種「Fielder」を用いた実験系において、平均0.7%での導入効率を得たが、効率は導入実験ごとに大きく変動した。5)21年度に開発した小麦湿害発現実験系を用い、小麦品種間での根の通気組織形成程度の差を見出した。すなわち、農林61号、ミナミノコムギ、キヌヒメでは通気組織形成が遅く、一方、シロガネコムギ、チクゴイズミ、Bobwhiteでは早く形成された。さらに、プロテオーム解析により、湿害特異的に誘導されるタンパクとして、PRタンパク、ADP-Rybosylation factor等を同定した。
カテゴリ 大麦 ゲノム育種 小麦 湿害 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる