課題名 | b.野菜・茶の免疫調節作用、生活習慣病予防作用を持つ機能性成分の評価法と利用技術の開発 |
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課題番号 | 2010014915 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜・茶機能性研究チーム |
協力分担関係 |
九州大学 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2010 |
摘要 | 1)茶の抗血糖作用等生活習慣病予防効果の解明において、ヒト介入試験で「べにふうき」緑茶12週間飲用は、sd-LDLを有意に低下させ、動脈硬化を改善できることを確認した。2)茶の免疫調節作用の解明において、EGC高含量緑茶エキスは唾液IgA産生量の少ない被験者でIgA産生上昇効果があり、カズパーゼ-1を介してマウスのIgA産生を増強することを見出した。メチル化カテキン薬理効果の解明では、ラット吸収試験でメチル化カテキン等エステル型カテキンは、緑茶粉末の平均粒径を2・m程度にすることにより吸収が増大することを、また、茶EGCG1・Mの添加により、脂肪細胞の分化初期において、アディポネクチンのmRNA発現が増大することを明らかにした。3)ゆり科野菜が持つ酸化ストレス抑制作用等生体調節機能解明では、ねぎ葉身粘液の複数回マウスへの経口投与が腹腔細胞IL-12産生を亢進し、粘液量は品種により4倍程度差があること、しょうが水溶性画分は、反復摂取が血中コルチコステロン上昇を介して抗炎症作用を示すことを見出した。 さらに、牛乳中において野菜のイソチオシアネートが脂肪球の中に存在して、安定化していることを確認した。4)中性脂肪の分解を促進する野菜成分の解明に向けて、脂肪細胞分化促進作用のあるマティコ葉抽出物から3種類の活性成分を明らかにした。その一成分Myrsinoic acidを糖尿病モデル動物に投与したところ、血糖値と中性脂肪が有意に低下した。5)茶葉中免疫調節性機能性食品素材として、EGC含量比の高い緑茶エキスパウダーを製造した。6)新規機能性野菜・茶の開発では、「サンルージュ」に含有されるアントシアニン10種を同定し、徳之島での実証栽培における「サンルージュ」の生育が良好であり、アントシアニン含量が本土より高いこと、枕系56-01の加水分解型タンニンのうちG-ストリクチニン含量が一番茶と秋冬番茶でほとんど変わらないことを明らかにした。また、カフェインレス茶系統CafLess1は、マウス行動試験にて、カフェイン含有茶のような覚醒状態の持続がなく、水投与と同じ行動活性を示し、安全性に問題のないことを明らかにした。さらに、ベビーリーフやスプラウトへの葉酸の付与における葉酸施用液はpH5.8~6.5が適し、ベビーリーフではアブラナ科で含量および蓄積量が高くなり、400・g/100gFWに達することを明らかにした。 |
カテゴリ | あぶらな 機能性 機能性成分 しょうが 機能性食品 茶 ねぎ 評価法 品種 ゆり その他の野菜 |