c.野菜の安全性評価法の高度化技術の開発

課題名 c.野菜の安全性評価法の高度化技術の開発
課題番号 2010014939
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜・茶の食味食感・安全性研究チーム
協力分担関係 新潟県農業総合研究所
九州大学
岩手県農業研究センター
宮崎県総合農業試験場
佐賀大学
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 カドミウム・ヒ素非汚染野菜が生産可能な土壌の判定技術の開発においては、1)土壌の0.1M塩酸抽出Cd濃度とその土壌で栽培した各野菜品目可食部中のCd濃度に相関関係のあることを認め、0.1M塩酸抽出法を用いて栽培土壌のCd濃度を評価することにより、可食部中のカドミウム濃度が国際基準を超えない野菜品目を選定するための土壌判定技術として提示した。2)トルバムビガーにトマトを接いだ場合に、自根と比べてCd濃度を50%以下に低減できることを示した。ピーマンについても、Cd低吸収台木の使用によって果実中のカドミウム含量を低減できることを示した。2)ヒ素については、21年度以前に実施した汚染土壌で栽培した主要野菜の分析結果、および文献や農水省の調査結果から、国内の野菜においては懸念されるような含量ではなく、対策の必要性は低いことを示した。野菜の硝酸の非破壊計測法の開発においては、1)拡散反射法による茎部分の計測がレタスの硝酸イオンの非破壊評価に有効であることを見出し、目標値(0.80)をほぼクリアする実測値と非破壊計測値との重相関係数0.75を達成した。さらに、公立機関と連携し、本法の有効性を検証した。大腸菌O157等の有害微生物の混入と定着の危険性の解明においては、1)レタス、ホウレンソウの登録農薬48種のうち47種は大腸菌に制菌作用を示さず、助剤等によっては散布薬液中での有害微生物の増殖が懸念されることを明らかにした。2)耕起作業によって一時的な増加を認めた微生物の中には大腸菌は存在せず、耕起作業により大腸菌が増加する可能性は低いことを示した。3)非病原性大腸菌O157:H7およびサルモネラで土壌または植物体に汚染処理を施し、一定期間栽培して得られたトマト果実からは、これらの菌が検出されず、腸管出血性大腸菌やサルモネラが内部侵入により可食部に移行する可能性が低いことを示した。
カテゴリ 病害虫 加工 台木 トマト 農薬 ピーマン 評価法 ほうれんそう レタス

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