課題名 |
b.持続的利用可能な高生産性土地基盤の整備技術の開発 |
課題番号 |
2010014951 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
|
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,農工研,農地工学研究室
|
協力分担関係 |
森林総合研究所
|
研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2010 |
摘要 |
1)黒ボク土畑の風食について、飛土限界風速と土壌の体積含水率との関係を算定する簡易な風洞試験法を開発し、現地観測結果からその再現性を検証した。これらの関係から、畑地の風食対策の省力化を図るために必要な畑地かんがい用水を風食が発生する前の時点の土壌の含水率から算定する手順を提案した。2)カボチャ栽培試験により、メタン発酵消化液の追肥施用効果およびバガス炭を6t/10a土壌混和することで窒素溶脱が25%軽減することを明らかにし、硝酸態窒素の除去のための要素技術の知見を得た(協力分担:沖縄県農業研究センター)。3)電磁波(TDR)により計測された土壌の電気伝導度等から土壌溶液の電気伝導度を推定することを可能とし、黒ボク土を対象としたほ場下層土に適用可能な硝酸態窒素濃度推定システムを開発した。透過型電磁波計測の繰り返し計測によって、農地地盤の水・物質挙動を評価できることを原位置試験によって確認した。4)黄バンドのデータを用いてカラー合成すると収穫期の高解像度衛星画像で水稲作田の識別が容易になること、および耕作放棄田の目視判読において8バンドのWorld View-2衛星データが従来の4バンドの衛星データに比べて有用であることを実証した。5)3ヶ年の栽培試験結果から、ハクサンハタザオは3作を通じて安定的な収量が得られ、土壌Cd含有量が半減されることを明らかにし、黒ボク土畑を対象とした浄化期間算定手法を構築した。さらに、黒ボク土畑を主対象とした浄化マニュアルを作成した。
|
カテゴリ |
かぼちゃ
カラー
省力化
メタン発酵消化液
|