コメタンパク質を活用した歯周病予防向け機能性食品の開発

課題名 コメタンパク質を活用した歯周病予防向け機能性食品の開発
課題番号 2010015440
研究機関名 (国)新潟大学
築野食品工業(株)
(株)ブルボン
新潟県農業総合研究所食品研究センター
研究期間 2008-2010
年度 2010
摘要 (1)小米(砕米)に10倍量のクエン酸緩衝液(pH 6)を添加して室温にて30分間撹拌抽出した後、130℃にて10分間加熱することによって、実験室規模で歯周病予防成分を回収できることを明らかにした。また、実験室規模での結果に基づいて、築野食品工業株式会社においてベンチスケールで試作したサンプルの収率や活性を測定し、小米からジンジパイン阻害成分を回収するための最適な抽出条件と加熱条件を明らかにした。(2)小米(砕米)からタンパク質を抽出する抽剤を検討し、クエン酸緩衝液を用いた抽出が費用対効果の点から効率的であることを明らかにした。さらに、新潟大学が提案した条件を用いてベンチスケールで実証試験を行い、加熱殺菌条件は、130℃、10分間が最適であることを見出した。これらの結果より、実製造時の工程の組み合わせと各工程の最適運転条件を明らかにした。また、製造コストの試算を行い、最適な製造プロセスを設計した。(3)歯周病予防素材を利用したオーラルケアに有効な機能性食品の開発を目的として、歯周病予防素材を含有するキャンディーとガムを試作し、それらの機能性を評価した。これらの結果及び課題4「迅速活性測定法の確立と機能性検証」において得られたデータをもとに、コメタンパク抽出物の効果的な配合率と、歯周病予防素材を含有するキャンディーとガムの賞味期限を設定した。(4)大量製造された歯周病予防素材について、アッセイ法を利用して、歯周病菌増殖に対する阻害作用を明らかにした。歯周病菌プロテアーゼの細胞傷害性に対する抑制効果についても評価した。コメタンパク質抽出物は、歯周病菌の増殖を30~40%抑制し、細胞障害性を顕著に抑制した。その有効用量は60~100 μg/mlであり、機能性食品素材としての有用性がin vitroで確認できた。
カテゴリ 機能性 コスト 機能性食品

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