血合肉褐変防止技術を基盤とする国際競争力の推進と海外市場展開

課題名 血合肉褐変防止技術を基盤とする国際競争力の推進と海外市場展開
課題番号 2010015454
研究機関名 (国)東京海洋大学
長崎県
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
ヤマキ(株)
(国)高知大学
えひめぎょれん販売(株)
(株)ダイニチ
宇和島市
(国)愛媛大学
研究期間 2008-2010
年度 2010
摘要 (1)天然抗酸化成分(きのこ抽出エルゴチオネイン、はだか麦抽出マタイレジノール)の大量・簡易・安価抽出技術を確立。両抗酸化成分のミオグロビン褐変抑制メカニズムについても解明、これを踏まえ、ビタミンC等の添加は、一度消費されたエルゴチオネイン抗酸化力を再活性化することを明らかにした。(2)抗酸化物質を含有した天然高分子ゲルをフィルム表面に担持し、褪色遅延フィルムの開発を試みた。基材フィルム表面にプラズマ処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた場合、アルギン酸フィルムの定着状態や抗酸化物質の定着量がともに著しく向上した。調製したフィルムには、抗酸化性能を有していたが、ハマチの褪色遅延効果の発現は難しかった。抗酸化成分の徐放機能の向上を図る必要がある。(3)エノキタケ廃菌床濃縮抽出物をハマチEP飼料に含浸させることで、モイストペレットにおけるラジカル消去能消失の問題を解決できた。ハマチの嗜好性の高い高機能飼料が開発できた。当初計画にあったマイクロカプセルを含有した高機能飼料も開発を待たずに目標を達成できることを確認した。エノキタケ廃菌床抽出物については魚類成長試験を実施し、はだか麦精麦カスではマウスおよび動物細胞を用いて毒性試験を実施し、いずれも安全性を確認できた。(4)実験生簀給餌試験(長崎県)および現場海域給餌試験(宇和島市)は、共通のキノコ抽出物とEP飼料を使い、飼育海域、飼育規模の相違を加味した実用化への有効性を試験することを心掛けた。その結果、米国水産食品展示会に同時期に両海域で飼育したハマチフィレーを試験出荷することができ、ともにキノコ抽出物の有効性を確認できた。(5)ハマチフィレ肉の海外出荷想定条件確認試験では、ドライ飼料(EP)に、10%エノキタケ抗酸化抽出液を混入したものに、1%ビタミンC+2%ビタミンEを添加したものを、浜揚げ直前の2週間給餌することにより、海外航空輸送出荷のケース(4~7日冷蔵)で、到着後の真空パック開封状態でも、常温(25℃)で、ミオグロビン褐変抑制を7時間持続させる効果があることがわかり、十分実用化に耐える技術開発に成功した。
カテゴリ えのきたけ 出荷調整 はだか麦 輸送

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