課題名 | β-クリプトキサンチンに着目した柑橘加工副産物利用による次世代型機能性食品の創出 |
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課題番号 | 2010015603 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 (国)金沢大学 (国)愛媛大学 (株)えひめ飲料 |
研究期間 | 2010-2012 |
年度 | 2010 |
摘要 | (1)β-クリプトキサンチン調製技術に関しては、セルラーゼを用いた湿式法により、フィニシャーパルプ中の水分除去のための乾燥工程を省略してもβ-クリプトキサンチン抽出効率は変わらないことを確認し、本研究課題で高濃度化処理において最も時間を要する工程であった乾燥を省略できることを明らかにした。またβ-クリプトキサンチンは他のカロテノイドと比べて吸収性が良く、様々な臓器中に遊離型として蓄積されることを確認した。(2)食餌性脂肪肝炎モデルを用いて、β-クリプトキサンチンが、1)肝臓に作用し、糖脂質代謝を改善すること、2)正常肝から単純性脂肪肝への肝脂肪化を抑制すること、3)単純性脂肪肝から脂肪肝炎への進展過程において観察される炎症・線維化を抑制することを見出した。また、単純性脂肪肝のステージでは、脂質代謝やミトコンドリア機能低下等に関連する遺伝子発現が特異的に変化することを明らかにした。(3)「非アルコール性脂肪肝とβ-クリプトキサンチンとの関連についての症例対照研究」を行った。(4)現行のβ-クリプトキサンチン高含有素材の製造法(約7mg/100g)の約2倍量(約15mg/100g)のβ-クリプトキサンチンを含有し、かつ不溶性固形物量の少ない食品素材の製造を目指し、製造試験を実施した。 |
カテゴリ | 加工 乾燥 機能性食品 未利用資源 |