2種生物資材の有効活用によるキュウリ黄化えそ病防除技術の開発

課題名 2種生物資材の有効活用によるキュウリ黄化えそ病防除技術の開発
課題番号 2009014101
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
徳島県(農林水産総合技術支援センター農業研究所)
香川県(農業試験場病害虫防除所)
愛媛県(農業試験場)
高知県(農業技術センター)
(株)アグリ総研
研究期間 2007-2009
年度 2009
摘要 (1)えその程度が軽い野生株を親株として病徴が殆ど発現しないMYSV弱毒株(SA08-8)を作出した。さらに、このSA08-8に媒介虫で伝搬されないという特性を付与した。SA08-8接種キュウリ株の生育は健全キュウリと同等であり、収穫果実数、品質も健全キュウリと変わらなかった。また、本弱毒株は干渉効果が十分にあり、汁液接種、媒介虫接種どちらでも野生株の感染を強く抑制した。(2)天敵(ヘヤカブリダニ)と天敵の代替餌(ケナガコナダニ)の投入比、代替餌の増殖用有機質資材の質及び量を設定し、施設内で天敵を安定的に増殖、分散できる体系を確立した。また、天敵増殖装置を考案して天敵と殺虫剤の併用を可能にした。ヘヤカブリダニはキュウリ黄化えそ病の媒介虫であるミナミキイロアザミウマの天敵であるが、この導入が本病の発生抑制も効果があることを実証した。(3)キュウリ黄化えそ病発生地域においては、伝染源と想定される場所から半径約1km以内での発病リスクが高く、この範囲では確実に防除対策が必要であることを明らかにした。また、4県に生息する媒介虫は薬剤感受性の異なる個体群が存在することを明らかにし、各発病地域での媒介虫防除として有効な薬剤を選定した。(4)媒介虫の侵入、増殖等を抑制する既存アザミウマ防除資材の利用がキュウリ黄化えそ病対策としても十分に有効であることを明らかにした。この結果及び(2),(3)の結果を踏まえて施設栽培における天敵、媒介虫侵入増殖抑制資材及び選定した農薬の併用、露地栽培における弱毒ウイルスと農薬の併用が、キュリ黄化えそ病の防除体系として有効であることを検証した。
カテゴリ 土づくり 肥料 病害虫 黄化えそ病 きゅうり 施設栽培 農薬 防除 ミナミキイロアザミウマ 薬剤

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