課題名 | 諫早湾干拓地における環境保全型大規模生産技術体系の構築 |
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課題番号 | 2009014103 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 長崎県(総合農林試験場) 九州大学 鋤柄農機(株) |
研究期間 | 2007-2009 |
年度 | 2009 |
摘要 | (1)アブラムシ対策は春作期が重要で、バンカープラントとしてはオオムギが最適であり、黄色高圧ナトリウムランプの6灯/1ha配置はヤガ類による被害低減効果があることを検証した。薬剤廃液が少ない微粒子噴霧法による種いも消毒は、そうか病に高い効果があり、省力的に(約3.5t/時間)処理できることを明らかにした。疫病初発期予察モデルの改訂版は、初発が早い年に適合性が高く、慣行より薬剤散布回数を低減できた。(2)窒素付加堆肥と牛ふん堆肥混合の成分調整成型堆肥の使用により、ばれいしょの慣行施肥量の半減が可能で、春作、秋作ともに目標収量を超えることができた。この減肥栽培は慣行に比べ栄養塩排出量を抑えることができることがモデルから予測された。(3)耕耘、植え付け、畝立て、マルチング、施肥、薬剤施用を同時に行うことが可能なトラクタ装着型多機能植え付け機(1畝用)を開発した。多機能植え付け機や減化学肥料・農薬技術を組み込んだ環境保全型大規模栽培技術体系を構築し、春作マルチ栽培と秋作栽培に導入した場合のシミュレーション分析(2ha、6ha、12haの3段階の導入規模を想定)を行うことにより、体系移行に伴う費用変化と新体系の収益性を明らかにした。 |
カテゴリ | 肥料 病害虫 大麦 栽培技術 施肥 農薬 春作 ばれいしょ 薬剤 |