新染色体倍加法を用いた種子繁殖および早期開花性ユリの開発

課題名 新染色体倍加法を用いた種子繁殖および早期開花性ユリの開発
課題番号 2009014126
研究機関名 新潟大学
北海道(花・野菜技術センター)
秋田県(農林水産技術センター)
新潟県(農業総合研究所園芸研究センター)
佐賀県(農業試験研究センター)
秋田県立大学
カネコ種苗(株)
研究期間 2007-2009
年度 2009
摘要 (1)2倍性花粉の誘導処理時期として減数分裂中期と花粉母細胞(PMC)増殖期処理があるが、両方のステージについて2倍性花粉を誘導するための最適処理条件を2年間(19~20年度)の試験で確立した。さらに、笑気ガス処理によって獲得した2倍性花粉を用いた品種間および種間交雑を行ったところ、後代で3倍体および4倍体が得られた。このことから、笑気ガス処理によって誘導した2倍性花粉は,正常な受精能力を持つことが実証できた。(2)稔性回復に最適な植物体のステージがPMCの増殖期であることを特定し、花粉稔性が全くないユリ種間雑種から稔性花粉を得ることができた。これによって、これまで交配に用いることができなかった種間雑種を母本として交雑後代を育成することが可能となった。さらに、種間交雑後、約13日目の受精卵(胚)を含む植物体を笑気ガス処理し雑種胚を複2倍体化することができた。上記の2つの方法は、ユリ育種ばかりでなく有用作物における種間雑種育種の新展開方向を提示できた。(3)従来法に従いF1に両親を戻し交雑して3倍性の種間雑種を育成した場合(約5年)に比べ、極めて短期間(1年)に開花にいたる3倍性種間雑種を育成できることを実証したほか、複2倍体にあたるゲノム構成を持つ雑種個体も得られた。複2倍体がシンテッポウユリ(FL)のように早期開花性で、かつ種子繁殖力を有しているかどうかは今後の検討を待たなければいけないが、本研究では早期開花性および種子繁殖性ユリの候補となる多数の育種材料を育成できた。同時に、本研究は、ユリ育種年限の短縮技術や不稔性種間雑種を交配母本とし利用できる技術など画期的な育種法も提案できた。
カテゴリ 育種 繁殖性改善 品種 ゆり

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