国内初のトマトウイロイド病に対応した診断・防除技術の新規開発

課題名 国内初のトマトウイロイド病に対応した診断・防除技術の新規開発
課題番号 2009014143
研究機関名 広島県
(独)農業・食品産業技術総合研究機構(中央農業総合研究センター)
研究期間 2007-2009
年度 2009
摘要 (1)罹病トマト株を注射針で突き刺し、直接鋳型とすることで、核酸抽出を省略する方法を開発した。TCDVdとPSTVdを同時に検出できるプライマーを設計し、両ウイロイドを判別しながら検出できるマルチプレックスPCR法を開発し、総合対策マニュアル診断の項目に反映した。(2)既発生園では2007年7月の改植期以降、3作を通じて再発は認められず、施設周囲の雑草にも感染は認められず、TCDVdの撲滅が確認できた。TCDVdの土壌伝染は認められなかったが、クロマルハナバチの受粉活動によって媒介されることを明らかにした。これらの知見は、総合対策マニュアルの発生生態の項目に反映した。(3)TCDVdは極めて高い耐熱性、耐希釈性および耐乾燥性を有していることを明らかにした。TCDVdの宿主範囲は主としてナス科植物であることを明らかにした。また、TCDVdは一部のジャガイモ品種に対し強い病原性を有することを明らかにした。これらの知見は総合対策マニュアルの発生生態の項目に反映した。(4)0.5%以上の次亜塩素酸ナトリウムはTCDVd汚染器具に対し高い消毒効果を有することを明らかにした。また、0.2~0.5%次亜塩素酸ナトリウムでも一定の消毒効果が期待できることを明らかにした。一方、第三リン酸ナトリウムの消毒効果は不十分であった。これらの知見は、総合対策マニュアルの防除対策の項目に反映した。
カテゴリ 病害虫 改植 乾燥 雑草 受粉 トマト なす ばれいしょ 品種 防除 マルハナバチ

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