GAP導入促進のための経営支援ナビゲーションシステムの開発

課題名 GAP導入促進のための経営支援ナビゲーションシステムの開発
課題番号 2009014149
研究機関名 (国)九州大学
岩手県(農業研究センター)
愛媛県農林水産研究所
(独)農業・食品産業技術総合研究機構(中央農業総合研究センター)
特定非営利活動法人農業ナビゲーション研究所
研究期間 2008-2010
年度 2009
摘要 (1)先進的法人経営、一般農業者、農協を対象に現地調査およびアンケート調査を実施し、(1)GAP導入上の課題、(2)情報システムを用いない手書き記帳の限界、(3)開発システムの必要性の高さを実証的・具体的に明らかにした。また、開発システムの実用性をさらに向上させるために求められる機能と改善点を解明し、これら知見を共同研究機関におけるサブシステムの開発に的確に反映させるよう、プロジェクト全体進行管理を綿密に実施した。さらに、生産履歴情報の大幅な入力簡易化を可能にする、農作業自動認識技術に基づく生産履歴情報の自動収集システムの改良および利用実証試験を実施し、その有効性および実用化の条件を確認した。また、収集した農作業データを活用して作業改善・経営改善を支援するためのサブシステム間連携機能の設計・試作を行ない、システム全体としての実用性を向上させた。当初計画どおり進捗しており、次年度研究が計画通り実施できれば、最終目標の達成が確実に見込まれる。(2)多様なGAPに汎用的に対応し、GAP管理項目の管理を実現するためのデータ管理機能、主要な入出力機能などのシステムの仕様を整理し、GAPナビゲーションシステムを開発した。また、農薬の誤用を未然に防ぐ事前リスク管理と農薬使用などの履歴記帳を可能にする実運用中の「生産資材適正使用安全管理システム」との一体化を実現した。これにより、生産者や農協等においてGAP管理項目の記帳や確認などの作業負担の大幅な軽減や作業改善の支援を実現するとともに、GAP管理項目の約1/3を占める農薬適正使用関連管理点の高度な管理も可能になり、実用システムとしての飛躍的な普及が期待できる。当初計画どおり進捗しており、最終目標の達成が見込まれる。(3)研究総括者によるシステム全体設計および共同研究機関等における現地調査結果に基づき、システムに追加すべき利用者個別データ管理機能の解明、システムの操作性・入出力機能の解明を行った。これに基づきシステム仕様の整理を行い、現行の農業技術体系データベース・システムをもとに、(1)環境影響評価、(2)圃場別生産原価算出、(3)比較評価の各機能を追加した試作システム開発および稼働試験を実施した。本システムの基礎となる試作システムの公開後、閲覧件数は月間平均4万7千件を上回り、現在までの累積件数は100万件を超えている。今後、追加した機能の情報を発信することでさらなる利用者数の増加と同時にシステム共有データの蓄積が進展することが見込まれる。当初計画どおりに進捗しており、次年度研究が計画通り実施できれば、最終目標の達成が確実に見込まれる。
カテゴリ 病害虫 安全管理 経営管理 データ管理 データベース 農薬

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