課題名 | 土壌病原菌や有害線虫を駆除する薫蒸作物の開発と利用方法の確立 |
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課題番号 | 2009014204 |
研究機関名 |
雪印種苗(株) 北海道大学 北海道 新潟県(農業総合研究所) |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2009 |
摘要 | (1)昨年までにチャガラシについてはグルコシノレート(GSL)含量が多いY-010を、クレオメについてはV-003を育成した。今年はY-010の品種登録関係の試験、播種期ごとの生産力検定を行ない、その利用性を明らかにした。クレオメはV-003の原原種を採種した。(2)テンサイ根腐病及びジャガイモ黒あざ病の圃場試験では、Y-010を鋤き込み処理した。各種バーティシリウム病に対しては、春播きの効果が高かったが、チャガラシ、クレオメの本菌に対する感受性が確認された。ホウレンソウ萎凋病に対し、鋤き込みと灌水併用あるいは灌水・被覆併用処理が効果的だったが、夏作型ホウレンソウに対しては効果が低い場合があった。トマト青枯病に対しても、鋤き込みと灌水の併用処理が効果的だった。(3)北海道での春播栽培・鋤き込み試験によりチャガラシ選抜系統(Y-010)がキタネグサレセンチュウを抑制し、後作ダイコンの被害も軽減することを確認した。宮崎県でもY-010栽培後の鋤き込み試験では、サツマイモネコブセンチュウを抑制、後作インゲンマメの生育を改善し、実用が期待できる結果が得られた。(4)チャガラシについては育成系統(Y-010)について北海道と千葉で播種期の2年目の試験を行ない、播種期別の収量水準を明らかにし、GSL含量が親系統に比べ高いことを明らかした。また北海道では播種量、施肥量について明らかにした。クレオメについて北海道と千葉で播種期、栽植密度、施肥の試験を露地、ハウスで行い収量水準、播種間隔、窒素施肥量について明らかにした。 |
カテゴリ | いんげんまめ 施肥 だいこん てんさい 根腐病 播種 ばれいしょ 品種 ほうれんそう |