永年作物における農業に有用な生物の多様性を維持する栽培管理技術の開発

課題名 永年作物における農業に有用な生物の多様性を維持する栽培管理技術の開発
課題番号 2009014245
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
秋田県農林水産技術センター(果樹試験場)
福島県(農業総合センター果樹研究所)
静岡県(農林技術研究所果樹研究センター)
三重県(農業研究所)
愛媛県(農林水産研究所果樹研究センター)
福岡県(農業総合試験場)
株式会社下堂園
研究期間 2009-2011
年度 2009
摘要 (1)ナシ、リンゴ、モモ、カキを対象に、多様性の指標候補となる生物を維持する植物の検討と発生動態解明として、天敵を維持するための植物の選択と天敵の発生消長の解明を行う。ナシでは寄生蜂類およびハナカメムシ科昆虫はカバープランツ区で多く採集される傾向が認められ、リンゴではピットフォールトラップでホシボシゴミムシなどの捕獲数が、除草区におけるよりも草生区で有意に多いことが認められ、また慣行防除ではケナガカブリダニが優占し、殺虫剤無散布ではフツウカブリダニが優占する傾向が認められた。モモでは、アップルミント区においてクモ類の捕獲数が多い傾向とモモハモグリガの被害が軽減される傾向を見いだした。カキでは百日草区で4種の寄生蜂類や補食性天敵が得られ、フジコナカイガラクロバチとツノグロトビコバチが優占種であった。(2)カンキツ、チャを対象に、多様性の指標候補となる生物を維持する植物の検討と発生動態解明として、天敵を維持するための植物の選択と天敵の発生消長の解明を行う。カンキツでは炭酸カルシウム微粉末剤のミカン樹への散布により土着天敵のキアシクロヒメテントウが温存され、チャノキイロアザミウマの果実被害が軽減され、ナギナタガヤ区において裸地区と比較して樹上のクモ類の数が多くなる傾向を見いだした。チャでは、チャ園のカブリダニ類構成はニセラーゴカブリダニ43.4%、ケナガカブリダニ39.5%、次いでコウズケカブリダニであり、畦畔に植栽したアップルミントは植物体上のササグモや寄生蜂類を増加させることを明らかにした。
カテゴリ 病害虫 かき カメムシ 栽培技術 除草 土着天敵 百日草 防除 もも りんご その他のかんきつ

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