課題名 | Cm1100 規格外小麦、テンサイ、バレイショを原料としたエタノール製造技術の開発 |
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課題番号 | 2009017285 |
研究機関名 |
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 日本甜菜製糖株式会社 (財)十勝圏振興機構 |
研究期間 | 2007-2011 |
年度 | 2009 |
摘要 | (Cm1110)国産燃料用エタノール製造に最良の微生物の開発するため、これまでに新たに分離された296株の酵母について各種条件における実験室レベルでの発酵性評価を行った。その結果、実用株(NEY)に近いエタノール生成能を示すY-221-1およびY-136-2が見出された。両菌株について、菌体量を合わせた条件で発酵試験を行ったところ、両菌株ともエタノール生成能はNEYを凌駕することはできなかったが、副生成物であるグリセロール生成量が少なく、実用化の可能性のある有望株であることが明らかになった。(Cm1120)バイオエタノール発酵用スターターについて、高品質な酵母菌体を安定供給できる体制を確立するため、優良選抜酵母の最適培養条件での製造試験を実施した。自然界より分離・選抜された優良酵母株(北農研Y-136-2株とY-221-1株)を、ビート糖蜜を原料に2リットル容小型培養装置にて培養した結果をみると、両菌株とも、実用酵母並みの対糖歩留があり、優れた培養適性があった。エタノール発酵に関与する各種酵素活性値も高く、エタノールへの変換効率は、90%以上を保持しており問題なかった。(Cm1130)発酵・蒸留装置を用いたベンチスケールでバレイショから効率的なエタノール発酵法を確立するため、無加水発酵法での前処理工程における植物組織崩壊酵素の添加割合を検討した。その結果、酵素の添加割合は対原料0.01%が妥当であると判断した。ラボテストで設定した条件によりベンチプラントにおいて発酵試験を行い、物質収支を取得したところ、糖化率・変換率はラボテストと同様に目標値を上回る良好な結果が得られた。 |
カテゴリ | 小麦 てんさい ばれいしょ |