根粒機能を活用した大豆安定多収栽培法の開発

課題名 根粒機能を活用した大豆安定多収栽培法の開発
課題番号 2011017499
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,生産体系
協力分担関係 福島県農業総合センター
福島県会津農林事務所
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 地下水位制御システム等を利用したダイズ安定多収栽培法について、a)梅雨期、秋雨期に湿害、夏期に干ばつが生じる水田において、地下水位制御による増収効果を確認し、特に狭畦と不耕起栽培を組み合わせた場合に対照区対比で+126%(コンバイン収穫で+137kg/10a)の増収効果を認めた。また、種子のモリブデン富化も地下水位制御下で5%程度の増収効果を示した。b)ダイズの根粒窒素固定は湛水下で停止し、排水後の根粒活性の回復には数日かかること、その回復程度は湛水時の土壌の温度、湛水期間の長さ、土壌還元程度に左右されることを明らかにした。c)ダイズ病害について、主要なダイズ生産26道県に対してアンケートを行い、紫斑病が最も重要な病害で、次いで、茎疫病、黒根腐病、モザイク病、葉焼病等であることを確認した。紫斑病は全国的に、黒根腐病は北日本で、葉焼病は九州で重要視されていた。d)地下水位制御圃場における不耕起播種では白絹病の発生量が少ないことを見出した。e)リアルタイムPCRを用いた土壌中の黒根腐病菌の量的検出法を開発した。冬期湛水及び晩播を組み合わせることで黒根腐病の効果的な防除が可能であることを明らかにした。 このほか、震災対応に関しては、ダイズにおいてカリウム施肥等により土壌中の交換性カリウム濃度を高めると放射性セシウムの移行係数が低減することを明らかにした。また、アメリカ合衆国におけるダイズ生産について、ミシシッピデルタ地帯の調査を行い、我が国との比較に基づいて技術、研究、普及面から総合的な解析を加えた。
カテゴリ 黒根腐病 湿害 水田 施肥 大豆 低コスト 播種 不耕起栽培 防除 輪作

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