寒冷地の土地資源を活用した自給飼料の省力・省資源・生産利用技術の開発

課題名 寒冷地の土地資源を活用した自給飼料の省力・省資源・生産利用技術の開発
課題番号 2011017524
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,畜産飼料作
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 寒冷地における省力・省資源自給飼料生産技術に関しては、a)飼料用トウモロコシについて、最適リン酸施肥量の策定に向けて、地上部乾物重とリン濃度の間には有意な相関関係があること、緑肥を導入すればアーバスキュラー菌根形成率が上昇し、地上部のリン濃度が高まることを明らかにした。b)ロイテリン生産性乳酸菌をトウモロコシサイレージに添加することにより、好気的環境下における温度上昇速度が低下し、同菌による好気的変敗の抑制効果を認めた。c)飼料用ダイズについて、不耕起播種機を使わず、ディスクハローを用いたリビングマルチ被覆植生中へのダイズの不耕起播種法を開発した。また、完熟期のダイズサイレージの穀実割合を63%にまで高めることができるコーンハーベスタ装着式の簡易風選機を開発した。d)トウモロコシと同じ収穫体系でダイズのホールクロップサイレージを調製する場合、収量性と飼料成分から収穫適期はR7ステージ(鞘が黄化した時期)であることを明らかにした。e)北上山地の高標高地域の半自然草地では、牛の放牧によりダケカンバの当年生実生数が増加し、ハウチワカエデ及びイタヤカエデが減少することを明らかにした。また、放牧はこれらの木本の当年生実生の翌年以降の枯死率を上昇させ、生存個体の樹高を低下させることを明らかにした。f)ネムノキ孤立木の樹冠内に生育するエゴマとオーチャードグラスは、樹冠外のものと比べて生長が早く飼料成分も優れ、ネムノキが草地における安定した自然再生窒素源となりうることを示した。また、耕作放棄地等を草地造成する際の強害草であるクズの埋土種子は、火入れにより硬実休眠が打破され、発芽が顕著に誘起されることを明らかにした。
カテゴリ えごま かえで 飼料用作物 施肥 大豆 とうもろこし トウモロコシサイレージ 播種

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