国内飼料資源を活用した高機能飼料の調製利用技術の開発

課題名 国内飼料資源を活用した高機能飼料の調製利用技術の開発
課題番号 2011017529
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,家畜生理栄養
協力分担関係 東北大学大学院農学研究科
城西大学大学院薬学研究科
信州大学大学院農学研究科
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 高機能飼料調製利用技術に関しては、a)生体防御に関わる自然免疫系ブタNLRP3細胞内受容体の全構造遺伝子を同定し、Lactobacillus乳酸菌株の刺激により、パイエル板及び腸間膜リンパ節由来細胞においてNLRP3遺伝子が顕著に発現増強することを明らかにし、イムノバイオティック乳酸菌がNLRP3受容体を介する危険シグナル認識機構の成立に寄与することを示した。b)生体防御に関わるブタペプチドグリカン認識タンパク質(PGLYRP)が分泌型あるいは膜結合型として局在すること、とくに食道において強い発現を示すことを明らかにした。 中小家畜向け飼料用米利用モデルに関しては、a)肉豚における米ソフトグレイン(SG)の利用について、リキッド飼料に籾米SGを乾物で約27%配合(対照飼料中トウモロコシの1/3を代替)して給与すると、胸最長筋内粗脂肪含量は対照飼料給与と比べて有意に低い値を示し、特に去勢豚で低い値を示すことを明らかにした。また、皮下脂肪内層脂肪酸組成は、籾米SG給与により多価不飽和脂肪酸が低くなる傾向を示した。b)エクストルーダー処理(高温・高圧処理)玄米の子豚における乾物消化率は、粉砕玄米との差が認められなかった。また、給与形態(粉餌、リキッド)に関わらず、エクストルーダー処理玄米給与は、粉砕玄米給与に比べて乾物摂取量は増加するが、日増体量は小さい傾向を示し、玄米のエクストルーダー処理は玄米の子豚用飼料の加工法としては有効でないことを明らかにした。c)ニワトリヒナへの有色米給与試験では、あらかじめ米粒に慣らすことでトウモロコシ(対照)に比べて有意差のない飼養成績が得られた。また、対照に比べて米とくに有色米の給与で飼料中粗脂肪の消化率が低下し、飼料のエネルギー価の低下を平成22年度に引き続き再確認したが、配合割合を60%から30%に半減すると有意な消化率の低下は認められなくなった。d)ニワトリヒナへの有色米給与は、全血GPx活性や血漿及び組織TBARSなどの抗酸化指標を改善し、ヒナの酸化ストレスに対する抵抗性を高めることを明らかにした。
カテゴリ 加工 飼料用米 抵抗性 とうもろこし

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