課題名 | 環境負荷物質の広域動態モデル策定と生産技術の環境負荷評価法の開発 |
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課題番号 | 2011017558 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,営農・環境 |
協力分担関係 |
北海道総研 秋田県農技セ 愛知県農総試 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 広域農地の水系における環境負荷物質の低減技術シーズでは、竹炭を塩化鉄に浸漬し表面に鉄イオンを付加した機能炭の硝酸態窒素吸着能は低pHで向上し、農業系排水についてもpHを酸性に調整することで吸着能を顕著に改善できることを明らかにした。トマトの養液栽培施設の廃液187mgN/Lでは機能炭1g当たりの吸着量を無調整時の0.1mgから2.5mgに改善できる。 農業由来環境負荷物質の動態モデルを構築では、a)草地飼料作(根釧)・水稲作(秋田)・野菜作(東三河)を中心とした地域の現地踏査と土地利用と水質の数値情報をもとに、草地については採草地・放牧地・草地更新地・トウモロコシ畑の4形態に区分する必要があること、水稲作については水量の違いから灌漑期と非灌漑期に分けて解析することなど、水質予測モデルの改良に必要な課題を抽出した。b)予測モデルの汎用性を高めるため、香川県を26流域に分割したGISデータファイルの形式を変換してWebで閲覧可能な画像ファイルとし、内部色を変化させるJavaScriptのプログラムを開発した。 環境負荷リスクに対する脆弱性や対策技術の効果の評価では、a)農地ブロック内の窒素浄化量や窒素排出負荷量の推定に必要な、圃場区画、排水路等の3次元GIS(地理情報システム)データを作成し、流速等の算定を可能とした。b)畑作物が作付けされたFOEAS暗渠排水において施肥窒素由来の窒素濃度の上昇を、水稲作のFOEAS暗渠管内において灌漑水よりも窒素濃度が低下していることを確認した。 このほか、低コスト養液土耕装置をトルオーグリン酸60.5mg/100g乾土の灰色低地土に用い、リン酸無施肥は収量に影響が無く、土壌からのリン酸供給量で十分生育することを示した。 |
カテゴリ | FOEAS 施肥 低コスト とうもろこし トマト 評価法 養液栽培 |