農作物の放射性物質の吸収量の解明

課題名 農作物の放射性物質の吸収量の解明
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 作物園芸科稲作科
品種開発科
畑作科
野菜科
花き科
果樹研究所栽培科
研究期間 継H23~25
年度 2012
摘要 水稲における放射性セシウムの吸収実態を調査し、稲体について器官別、生育時期別に明らかにするとともに、玄米について登熟期間中の推移および乾燥法の違いが及ぼす影響について明らかにした。土壌からの放射性セシウム吸収リスクの栽培前診断法の開発を行った。本県の主要品種である「コシヒカリ」と「こがねもち」の玄米等の放射性セシウム濃度を比較した結果、土壌の交換性カリ含量3mg/100g前後の低い条件下での品種間差異が認められた。フォールアウトの影響を受けた宿根草及び木本類の年次間差を明らかにした。畑作物に関して、冬作物については根からのセシウム吸収について、夏作物については吸収の年次変動について検討し、放射性セシウムの冬作物、夏作物への移行係数を明らかにした。大豆は着莢期の植物体の放射性セシウム濃度から子実濃度を推定できることを明らかにした。野菜類におけるフォールアウト後2年目の放射性セシウム濃度を調査した結果、前年を下回ることが明らかになった。フォールアウトの影響により放射性セシウム濃度が高い傾向にある畑わさびについて、新植初年目の土壌からの吸収量は少ないことを明らかにした。土壌タイプの異なる露地畑においてカリ肥料や堆肥の施用条件を変えてキャベツを栽培した結果、土壌中のカリウム含量が多いほどキャベツ中の放射性セシウム吸収が抑制されることを明らかにした。放射性セシウム吸収量が比較的高いとされる根菜類やイモ類について、土壌中の交換性カリ含量が高ければ放射性セシウム吸収量が低減されることを明らかにした。樹皮に沈着した放射性セシウムの転流による葉および果実への移行動態をモモ、オウトウ、ナシ、ブドウ、リンゴ、カキで調査し、フォールアウト後初年目に樹体内に移行した放射性セシウムの多くは旧枝に留まり、新生器官には全体の2.2%が移行していることを明らかにした。
カテゴリ 肥料 おうとう かき 乾燥 キャベツ 水稲 大豆 品種 ぶどう もも りんご わさび

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