課題名 | 15.省力・環境負荷低減型防除技術の開発 、1 省力的な薬剤処理技術 |
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研究機関名 |
山梨県果樹試験場 |
研究分担 |
病害虫科 |
研究期間 | 継(H22)~(H26) 、継(H22)~(H26) |
年度 | 2012 |
摘要 | (1)ブドウの害虫に対する樹幹塗布の防除効果 、ベストガード水溶剤は、葉中の成分分析において0.01~ 、0.02ppmが検出されたが、その値は低く、本試験で処理した薬剤は、新梢への移行がほとんどなかったものと考えられる。 、また、穂軸、葉の被害は、無処理と比べて差がなく、新梢への成分の移行もなかったことから、防除効果はないものと考えられた。 、(2)モモの害虫に対する樹幹塗布の防除効果 、モモ、ネクタリンの試験では、モモハモグリガ、アブラムシともに少発生で効果の判定はできなかった。しかし、処理区の1樹でアブラムシが多発したため効果が低いことが推察された。スモモの試験では、処理区の寄生数は無処理区と同等で防除効果はみられなかった。 、(3)薬剤のジベレリン混用浸漬処理による病害防除 、 晩腐病および灰色かび病の防除効果について調査した。晩腐病では、ファンタジスタ顆粒水和剤区は、ジベレリン単用区と比較すると防除効果が認められたが、ナリアWDG区と比較すると防除効果はやや劣った。灰色かび病では、ジベレリン処理時の発病はみられなかったが、収穫時ではいずれの区でも発病がほぼ同程度で、収穫時までの残効は期待できないと考えられた。 、(4) 殺虫剤のジベレリン混用浸漬処理によるチャノキイロアザミウマに対する効果 、チャノキイロアザミウマ多発条件下での試験となった。収穫期の調査では、果実袋の止め金上部の被害穂軸率はいずれの区も100%で甚発生となった。袋内の穂軸の被害は、第1回ジベレリン処理混用区では無処理区に比べ被害度は低かったが防除効果は不十分であった。第2回ジベレリン処理混用区では、被害穂軸率は20%前後と低く、被害度についても低く防除効果が高かった。第1、2回ジベレリン処理において、薬剤の混用によるジベレリンの効果に対する影響は見られなかった。 |
カテゴリ | 害虫 環境負荷低減 すもも ネクタリン ぶどう 防除 もも 薬剤 |