| 課題名 | アルボウイルス感染症等の亜熱帯地域に多発する疾病の防除法の開発 |
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| 課題番号 | 2012020408 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 研究分担 |
鮫島俊哉 |
| 協力分担関係 |
沖縄県家畜衛生試験場 国立感染症研究所 総合研究大学院大学 化学及血清療法研究所 東京農工大学 長崎大学熱帯医学研究所 |
| 研究期間 | 2011-2015 |
| 年度 | 2012 |
| 摘要 | 亜熱帯地域に多発する疾病研究に関しては、a)吸血昆虫が媒介するオルソブニヤウイルス属の特異遺伝子及び抗原検出系の開発について、オルソブニヤウイルス属を共通に検出する系では、既存のRT-PCR法と一致した結果が得られ、野外材料の多検体処理に有用な手法であることを明らかにした。b)アカバネウイルス、アイノウイルス及びピートンウイルス感染における特異的な免疫組織化学的抗原検索に有用なラット感染モデルの作出に成功した。各ウイルスのラットに対する病原性、病変形成及び免疫組織化学的抗原分布は異なることを明らかにした。c)吸血昆虫が媒介するオルビウイルス属の遺伝子解析による診断系開発を目的として、流行性出血病ウイルス(EHDV)国内分離株(昭和56年~平成22年(1981~2010年))8株について分子系統樹解析をしたところ、国内ではEHDVの血清型2及び7に加えて、これらとは異なる複数の血清型が流行したことを明らかにした。d)過去にアカバネ病の流行が見られた岩手県及び島根県の農家において、ヌカカを採集し、分類を行ったところ、主要媒介種のウシヌカカの分離頻度は低く、それ以外のヌカカ種が高頻度に分離されたことから、ウシヌカカ以外の種がウイルス媒介に関与していた可能性を認めた。e)ガラス製の微細注射針によりヌカカ体内に直接ウイルス液を注入するマイクロインジェクション法の開発により、感染個体が得やすくなったことから、アルボウイルスに対するヌカカの感受性試験が容易になるとともに、牛への伝達試験に用いる感染ヌカカを大量に作出することを可能にした。f)異常産に関連するオルソブニヤウイルス国内分離株についての遺伝子解析の結果、2011~2012年に欧州で大規模な流行を起こしたシュマレンベルクウイルスは既に国内に侵入が確認されているサシュペリウイルスに配列が類似しており、両者は血清学的に区別困難であることを明らかにした。さらに、シュマレンベルクウイルスは近年、国内への侵入が確認されているサシュペリウイルスとシャモンダウイルスとの間の遺伝子再集合体である可能性を見出した。g)S RNA分節の配列に基づき作出したRT-PCR法により、異常産に関連する既知のオルソブニヤウイルス(アカバネウイルス、アイノウイルス、ピートンウイルス)に加えて、サシュペリウイルスとシャモンダウイルスを同一のプライマーセットで検出できる遺伝子検出系を開発した。h)アカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカの実験室内飼育を行い、アカイエカとヒトスジシマカがウエストナイルウイルス(WNV)に感受性であることがわかった。ヒトスジシマカへの経口感染では、WNVは16日目以降、日本脳炎ウイルスは14日目以降に唾液腺でウイルス核酸を検出した。i)LED光源を使用した微細吸血昆虫(ヌカカ)採集装置の開発に向けて、ウシヌカカとオーストラリアヌカカは近紫外光の光源に強く誘引され、効率良く捕集が可能になることを明らかにした。 |
| カテゴリ | 亜熱帯 乳牛 防除 |