課題名 | 未利用有機質資源のエネルギー変換システムの開発 |
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課題番号 | 2012020421 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
薬師堂謙一 |
協力分担関係 |
秋田県立大学 太陽工業株式会社 (株)エムアイエス (株)大翔テック (株)オーシャンウェイ (株)エイティーワン |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 未利用地や耕作放棄地におけるバイオマス資源作物の持続的安定生産技術に関しては、稲ワラのバイオエタノール生産の補完原料で、乾物重を確保できるスイートソルガムについて、糖分も高めるためには、5月中の早播きが有効であった。 稲ワラ等未利用資源の収集・運搬・調製・貯蔵システムに関しては、自脱コンバインの排ワラカッターの切断刃を歯車に交換することにより圧砕及び折損処理した稲ワラが、長ワラより半日から1日早く天日乾燥できることを明らかにした。 未利用有機質資源を工学的にエネルギー変換・利用するシステムの構築に関しては、a)ロータリーキルン式バーナーの排気中酸素濃度を12%で運転することで、稲ワラ、豚ぷん堆肥、ブロイラー鶏ふん、育成牛堆肥とも1,020℃以上の高温で安定的に燃焼できることを明らかにした。b)ダウンフロー式バーナーでは、溶融しやすい牛ふん堆肥を炉内において700℃でガス化し、2次燃焼で1,070℃の高温を維持することが可能であった。溶融しやすいバイオマス原料はダウンフロー式バーナーで、その他のものはロータリーキルン式バーナーでの燃焼が適していると判断した。 廃植物・動物油からの液体燃料製造技術の実用化に関しては、超臨界メタノール法(STING法)おいては、トルエン等市場性の高い芳香族炭化水素の収率が、反応温度を上昇させることで向上することを明らかにした。 藻類バイオマス生産技術の開発に関しては、a)平成23年度に選抜した緑藻類3株を対象に屋内外で培養試験を行い、屋外の温度変動条件でも生育の良い株はChlamydomonas reinhardtii 2137で、呼吸速度の遅いことが関連している可能性がわかった。b)培養チューブについては、散水処理により夏期でも40℃以下の水温に維持できた。また、下部を耐久性のある樹脂シート、上部を透光性の高いフィルムシートにし農業用ハウス部品で接合する培養装置の構造とした。 |
カテゴリ | 乾燥 ソルガム 鶏 豚 未利用資源 |