農作業の安全に資する農業機械の開発及び評価試験の高度化

課題名 農作業の安全に資する農業機械の開発及び評価試験の高度化
課題番号 2012020450
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 高橋弘行
協力分担関係 岩手農研セ
(株)サボテン
韓国国立農業科学院農業工学部
(株)IHI シバウラ
井関農機(株)
(株)クボタ
三菱農機(株)
ヤンマー(株)
北海道
京都大学
研究期間 2011-2015
年度 2012
摘要 農作業の安全性の向上と作業者の健康障害の防止に資する農業機械・装置の開発に関して、乗用トラクターの片ブレーキ防止装置では、試作機を5段階で評価する方法を検討し、試作1号機を圃場試験に供試して試作機及び評価方法の課題を抽出し、試作2号機を製作し、評価方法を改良した。自脱コンバインの手こぎ部の緊急即時停止装置では、試作1号機のフィードチェーン停止距離とレバー操作力を把握し、課題を抽出するとともに、女性やレバーの操作力の弱い作業者でも操作可能な試作2号機を製作した。巻き込まれを防止する作業者判別技術では、磁性体を付加した手袋等を磁気センサで検出することで、作業者を判別する方式について検討した。センサとして磁心コイルやMIセンサ、磁性体として鉄チェーンや磁石粉の利用を検討し、ともに利用可能性を明らかにした。
高齢者、女性就農者等の作業負担の軽減に資する農業機械・装置の開発に関して、装着型農作業アシスト装置では、アシスト力の調節が容易でより効果的な新たなアシスト機構の検討を行った。摘果作業を軽減する省力化装置では、リンゴを対象に、摘果作業の効率化が可能で手の負担を減らす摘果ハサミを開発し、現地リンゴ園での試験で作業の効率化、手の負担が軽減出来ることを確認し、実用化の見通しを得た(平成25年度に市販化予定)。果樹の袋掛け作業省力・軽労化技術では、袋掛け作業の調査を通じ、袋掛けアシスト装置の検討、試作を行うとともに、動作確認を行い、袋絞り部の改善点を明らかにした。コンバイン操向装置の操作性評価について、評価項目のリストアップ、数値化の可否や測定法、得られた物性値と満足度とを関連付ける評価手法を検討した。
農業機械・装置の安全性や取扱性の向上に係る計測・評価試験手法に関して、農業機械の安全標識・操作表示の認識性向上と共通化に資する基礎的研究では、乗用型トラクター他の主要農機8機種の安全標識や操作表示を分類・整理し、ひと目で認識できる必要があるものの選定を行った。また、標識等の課題を抽出し、改善すべき標識等認識性の評価方法を改良した。ブタンガス等新たな燃料を利用した農業機械の安全性評価法の調査では、ガスエンジンは、ガソリンエンジンと同じ構造のため、ボンベと燃料配管を検討対象として調査等を実施し、ボンベが直射日光を受けないよう、おおい等適当な日よけを設けるなど安全基準策定のための要件を取りまとめた。乗用トラクター及び刈払機に係わる事故の詳細調査では、乗用トラクターと刈払機の詳細事故調査を実施し、調査票の改良と先行課題の手法による分析等を行い、要因ごとの対策効果を推定した。他機種では詳細でない調査が多く、詳細調査であれば前述の分析手法が適用できることを確認した。
カテゴリ 軽労化 市販化 省力化 評価法 りんご

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