課題名 | 露地野菜の高品質・安定供給に向けた品種・系統の育成 |
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課題番号 | 2013023012 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
松元哲 |
協力分担関係 |
山口大学 かずさDNA研究所 理化学研究所 ニュージーランド植物食品研究所 (株)サカタのタネ 渡辺農事(株) 東北大学大学院 横浜 植木株式会社 カネコ種苗(株) 中原採種場(株) |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2013 |
摘要 | キャベツの根こぶ病抵抗性等に連鎖するDNAマーカーの開発に関しては、a) 戻し交雑とマーカー選抜によるキャベツの根こぶ病抵抗性育 種において、「R417」後代では、ゲノムワイドマーカーの90%以上が反復親型となった1個体と、90%以下の2個体を選抜した。「RYす」後代では、萎黄病抵抗性の連鎖マーカーを合わせ持つ3個体を選抜した。b) 含硫配糖体4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレート(4MTB-GSL)欠失性で加工時に黄変化しないダイコン試交F1系統「安神交1号」と「安神交2号」の栽培特性を評価するとともに、一般形質がより優 れるF1品種の親系統の連続戻し交配を進めた。また、4MTB-GSL欠失性の原因として有力な候補遺伝子を単離した。 加工歩留まりの高いタマネギ品種など加工・業務用野菜品種の育成に関しては、a) 収穫球が長球形で大きいことにより剥きタマネギ加工 の歩留まりが高く、収量性も高いF1品種「北交1号」を「カロエワン」として品種登録出願した。b) 貯蔵後の品質に優れ、端境期出荷への利用が期待される短節間カボチャF1品種「北渡交3号」を「ジェジェJ」として品種登録出願した 春・夏どり短葉性ネギ品種等の育成に関しては、a) 春夏季生産に適する短葉性ネギとして4系統を育成系統評価試験に供試し、「安濃交3 号」及び「安濃交6号」について高い評価を得た。b) 極晩抽性ハクサイについては、寒冷地における晩秋播き露地越冬作型において、選抜系統の晩抽性、越冬性、結球性の向上を認めた。F1の採種試験は3か所で実施中である。また、早生実用F1品種の両親に極晩抽性を導入す るため、戻し交配第3世代のDNAマーカー選抜を行った。 このほか、a) 根こぶ病抵抗性ハクサイF1品種「あきめき」と短節間性カボチャF1品種「TC2A」が平成24年度農林認定品種に認められた。 |
カテゴリ | 萎黄病 育種 加工 かぼちゃ キャベツ 出荷調整 水田 だいこん たまねぎ DNAマーカー 抵抗性 ねぎ はくさい 品種 輪作 |