課題名 | 水田・飼料畑・草地の高度利用を促進する飼料作物品種の育成 |
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課題番号 | 2013023017 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
佐藤尚 田瀬和浩 藤森雅博 桂真昭 |
協力分担関係 |
北海道立総合研究機構 岩手県農業研究センター畜産研究所 名古屋大学 雪印種苗 宮城県畜産試験場 ホクレン農業協同組合連合会 茨城 県畜産センター 日本草地畜産種子協会 カネコ種苗株式会社 (独)家畜改良センター |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2013 |
摘要 | 耐湿性トウモロコシに関しては、a) 不定根形成能QTLを導入したF1系統は、対照品種に比べ湛水処理期間中の乾物生産性に優れ、また、 湛水処理による抽糸期の遅延程度が小さい傾向であった。b) 通気組織形成能QTLを導入したF1系統「Na50」は、対照品種より湛水処理圃場での乾物収量が高いことを明らかにした。 寒地・寒冷地向け高糖含量オーチャードグラスに関しては、「北海30号」と「北海31号」の地域適応性試験を行った。両系統とも標準品種「ハルジマン」より越冬性はやや優れたが、すじ葉枯病などの病害罹病程度は低~やや低であった。また、乾物収量は両系統とも「ハルジマン」並みであったが、糖含量は「北海30号」では1~3ポイント、「北海31号」では1~2ポイント高かったことから地域適応試験を継続することとした。 地域条件に対応した品種の育成に関しては、a) 暖地向け晩播早生トウモロコシについて、「九交156号」と「九交157号」の地域適応性試 験を行い、両系統のTDN収量は、宮崎県都城市では標準品種「3470」より多収、宮崎県小林市と鹿児島県では「3470」と同等、熊本県では 平成24年度同様に低収となり、2系統とも試験継続とした。b) 耐倒伏性アルファルファについて、「北海5号」と「北海6号」の地域適応性試験を3年間行い、「北海5号」は収量性が劣ったが、「北海6号」は標準品種「ハルワカバ」と比較して全道平均108%と高い収量性を示し、耐倒伏性、耐寒性及び耐病性(雪腐病)とも「ハルワカバ」と同等以上であったことから品種登録候補として提案することとした。c) 低硝酸態窒素濃度イタリアンライグラスについて、窒素多量施用条件下で「LN-IR01」の硝酸態窒素濃度は「優春」より2割低いことを確認した。「LN-IR01」の乾物収量及び耐倒伏性は「優春」と同程度であり、「LN-IR01」を平成25年8月に種苗会社と共同で品種登録申請した 。 革新的な飼料作物の開発に関しては、a) フェストロリウムの越冬性向上のための育種素材の開発では、土壌凍結地帯での越冬性に優れる 母系・個体を選抜するとともに、メドウフェスク由来対立遺伝子がペレニアルライグラスの越冬性を向上させるQTLを第7連鎖群に同定した。また、高永続性のフェストロリウムの選抜では、6倍体フェストロリウムの倍数性は、F4世代基礎集団の平均倍数性5.1に対して、F5世代基礎集団では平均4.7とゲノムサイズが減少傾向にあることを明らかにし、F5世代基礎集団を倍数性で3集団に分類して交配を行い、F6世代基礎集団を得た。b) 病虫害抵抗性DNAマーカー開発では、トウモロコシのワラビー萎縮症抵抗性QTLについて、第7染色体上のQTLで連鎖解 析に利用できるマーカーをスクリーニングして連鎖解析を行い、抵抗性遺伝子がp354近傍に座乗していることを明らかにした。 このほか、a) 寒地向けの中生の晩のデント種で、組合せ能力、初期生育、すす紋病抵抗性、ごま葉枯病抵抗性などに優れるサイレージ用 トウモロコシの親自殖系統「Ho110」について、種苗会社がF1品種の親として利用を計画中であることから、品種登録出願を行った。 |
カテゴリ | 病害虫 アルファルファ 育種 イタリアンライグラス 寒地 ごま 飼料作物 水田 耐寒性 耐湿性 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 とうもろこし 品種 |