イチゴ等施設野菜の周年多収生産システムの開発

課題名 イチゴ等施設野菜の周年多収生産システムの開発
課題番号 2013023038
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 沖村誠
協力分担関係 九州大
(株)FTH
エスペックミック(株)
中原採種場(株)
宮城県農業・園芸総合研究所
香川県農業試験場
青森県産業技術センター
岩手県農業研究センター
東北大
関西鉄工(株)
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 周年安定生産や収量増加に関しては、イチゴのランナー子苗の蒸熱処理では、ハダニの死滅条件である48℃30分もしくは50℃10分の処理 直後に急冷することにより、新葉の障害発生を軽減できることを明らかにした。イチゴの一季成り性品種では、気温20℃以上、高湿度での約1,000ppmの高CO2濃度条件下において葉の光合成の促進を見出した。イチゴへのCO2の局所施用では、流路途中に設置したタンク内でCO2 ガスを希釈して散水チューブを用いて植物群落内に施用する方法により、植物体近傍のCO2濃度を無施用区より数十ppm高く維持できることを明らかにした。LEDを用いて屋外の日射量に応じた12時間補光をすることにより、イチゴの光合成は促進され、果実への光合成産物の分 配率が向上し、増収効果を得た。四季成り性品種「なつあかり」を用いた寒冷地でのイチゴ夏秋どり栽培では、平均気温が21~24℃の場合に2週間ごとに20時間日長処理を行うことで、連続開花性を維持しつつ栄養成長も確保されることを明らかにした。寒冷地のイチゴ夏秋ど り高設栽培における四季成り性主要品種の収量性について、「サマーティアラ」が大果で収量性に優れ、適品種であることを明らかにした。
高付加価値化に関しては、植物工場事業久留米実証拠点の完全人工光型植物工場において、11参画機関からなるコンソーシアムを主導してリーフレタスとスプラウトの低コスト・高付加価値生産を実証した。さらに、延べ9か月間にわたり継続的にスプラウト生産物の試験的出 荷を行い、従来のかいわれ大根の2倍以上の高価格でも販売できることを実証した。完全人工光型植物工場におけるダッタンソバのスプラ ウトの生産において、食感を大きく損ねる果皮及び種皮は、遠赤色光の照射により脱落が促進されることを見出した。ポット等を用いたアスパラガス根株の複数年利用による端境期生産において、1年生株から収穫を行うと、翌年の地上部及び地下部の生育量が小さくなること から、根株養成法として2年目からの収穫が適することを示した。低温期のレタスのハウス栽培で、換気温度の設定により収穫期を調整で きること、生育後期の土壌水分を20%前後にかん水管理することで大玉レタスを生産できることを明らかにした。
カテゴリ アスパラガス いちご かいわれ 高付加価値 施設園芸 出荷調整 そば 低コスト 品種 水管理 リーフレタス レタス

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