罹病家畜の病態解明と発病監視技術の開発

課題名 罹病家畜の病態解明と発病監視技術の開発
課題番号 2013023073
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 宮本亨
協力分担関係 産総研
栃木県
DSファーマアニマルヘルス(株)
明治飼糧
生物資源研究所
JATAFF研究所
宮城県畜産試験場
静岡県中小家畜研究センター
東京理科大学
福島県県中家畜保健衛生所
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 罹患家畜の病態解明の研究に関しては、a) 公共牧場導入牛を用いて血液成分の変動と呼吸器病発生との関連について検討し、野外牛でも血清ハプトグロビン(Hp)は症状と、PBMC Mxタンパク質1(Mx1)はウイルス感染と、血清肺サーファクタントタンパク質A(SP-A)は入牧牛の呼吸器病のリスクと相関があることを認めた。またMxタンパク質の測定系の開発のため、小麦胚芽タンパク質発現系により作製したMx1を抗原としてモノクローナル抗体の作成を開始した。b) ウルソデオキシコール酸(UDCA)の静脈内投与は、ラットと異なり、LPS血症牛 に対して、血中LPSの除去効果が認められないことを明らかにした。またLPS血症牛に生じた循環器系や代謝機能の変化についても改善効果は認められなかった。c) 細菌の鞭毛を認識する受容体である豚TLR5の一塩基多型(CC型、TT型、CT型)について、帝王切開により取り出 し、初乳を与えていない子豚にSalmonella Choleraesuis(SC)を感染させるといずれの子豚でもSCによる下痢や敗血症をよく再現できた が、豚TLR5の一塩基多型の効果は明確に認められないことを明らかにした。d) ストレス抵抗性、感受性を示すDNAマーカーの確立のため、平成24年度に続き、豚の急性ストレス指標として豚IL-18のプロモーター領域の多様性解析を行い、新たに10種のIL-18プロモーターのハプロタイプを得て、合わせて20種類とした。またIL-21については、ポリクローナル抗体による検出系を確立した。e) 牛酸化ストレス指標として、酸化障害によって生成されるヒドロペルオキシドを測定するd-ROMsテストについて検討し、子牛のd-ROMs値はヒト又は経産牛の値より低いこと、子牛への輸送ストレスを負荷した場合、d-ROMs値が輸送開始から徐々に増加し、輸送ストレスも血液中の酸化ストレスを高めることを明らかにした。f) 牛用体温センサについては、牛の尾根部にセンサを確実に固定でき、かつ脱着が容易な器具を考案した。これ を用いて数週間にわたってノイズの小さい、正確な体表温度のデータを得ることができ、実験肺炎に伴う体温上昇を十分反映することを確認した。g) 牛ルーメンセンサについては、加速度センサによって得られるルーメン内容物の流動性の変化が、ルーメン収縮運動とほぼ完 全に同調すること、また実験的に牛のルーメン運動を停止させて鼓脹症を再現した場合、センサから得られたルーメン内容物の流動性はルーメン収縮運動に同調して停止することを確認できた。h) 牛膣内電気抵抗(VER)センサについては、VER値の変動を指標として人工授精 を行うことにより、排卵9.5~20時間前に人工授精した場合は63%の受胎率で受胎が可能とした。また暑熱期にはVERの変動が通常期に比べ小さく、暑熱の影響を受けていることを認めた。i) DDS担体用人工ウイルス様中空粒子(VLP)を用いた牛パピローマウイルス(BPV)ワクチンの開発では、組換えバキュロウイルスを昆虫細胞株に感染させることにより、野生型BPVとほぼ同じ大きさ、形のVLPを形成することを確認し、バキュロウイルス発現系によるBPV-VLPの生産を可能とした。またLAMP法及びPCR-RFLP法により8種類のBPV型(BPV-1~6、9、10)を型別できる方法を新たに開発した。j) 乳牛の周産期疾病、特に脂質代謝異常を改善する飼料添加物としてのコリン、メチオニン、リジ ンの有用性を初代培養牛肝細胞を用いて検討したが、肝細胞に対してはカルニチン及びその前駆物質のような脂肪蓄積抑制効果がないことを明らかにした。
カテゴリ 小麦 DNAマーカー 抵抗性 乳牛 防除 輸送

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