家畜重要疾病の疫学解析及び監視技術の高度化等による動物疾病対策の確立

課題名 家畜重要疾病の疫学解析及び監視技術の高度化等による動物疾病対策の確立
課題番号 2013023077
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 筒井俊之
協力分担関係 宮崎県
統計数理研究所
九州大学
東京理科大学
国立感染症研究所
北海道大学
鳥取大学
エム・アール・アイリサーチアソシエイツ(株)
日本獣医生命科学大学
大阪市立大学
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 野外における効果的な防疫対策に資するため家畜疾病の発生要因解析、リスク分析に関しては、a) 日本で発生した口蹄疫について、防疫対応における傷病事故の発生状況に係るデータを分析したところ、獣医師より獣医師以外の方が防疫作業中に負傷し、消毒薬への暴露等による皮膚の傷害が多いことを見出した。また、口蹄疫ウイルスの伝播や畜産環境への残存性に関する最新の知見を収集し、リスクプロファイルを作成した。b) 口蹄疫伝播モデルを用いて分析したところ、飼養密度が高い地域では感染戸数が大幅に増加するが、牛農場の密集地 域であっても、豚農場が少ない場合は、感染は広がりにくいことを認めた。c) 牛白血病感染農場においてアブ忌避剤による牛白血病ウイ ルスの伝播抑制効果を評価したところ、アブが確認される農場での週一回の忌避剤の使用は、伝播リスクを下げる効果を得た。d) ベンチ マーキングシステムPigINFOのデータを用いて、豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)のウイルス保有状況やオーエスキー病の抗体保有状況と 農家の生産成績との関係を調べたところ、これらの疾病は離乳後死亡率や出荷頭数などに悪影響を及ぼすことを明らかにした。
このほか、a) 防疫対策を行う都道府県の意見等を踏まえ、クラウドコンピューティング技術と地理情報システムを応用した「鳥インフル エンザ危機管理情報共有システム」を作成した。b) BSEの死亡牛サーベイランスデータに関して、安定性、継続性、利便性等を考慮した新たなデータベースシステムを構築した。c) 牛白血病摘発牛1,741頭の情報を分析し、農場では触知可能な腫瘤やリンパ節等の腫脹が多く認められ、と畜場では多くの摘発牛に体腔内のリンパ節等の異常が認められることを明らかにした。
カテゴリ 出荷調整 データベース 肉牛 繁殖性改善 防除

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