セルロース系バイオマス資源作物の作出と低コスト生産技術の開発

課題名 セルロース系バイオマス資源作物の作出と低コスト生産技術の開発
課題番号 2013023091
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 我有満
小林真
奥村健治
協力分担関係 北海道大
東海大学
JIRCAS
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 バイオ燃料変換技術に対応したセルロース系バイオマス資源作物の選抜や改良に関しては、a) エリアンサスに関しては、品種「JES1」に引き続き、培養増殖を前提とする系統「IK3A」を品種登録出願することとし、並行して新系統の評価を開始した。ススキの遺伝資源収集評価の中で、九州地域における3倍体ススキの自生を確認するとともに、寒冷地においては交配による3倍体作出が可能であることを明らかにした。さらに施設使用を極力抑えた低コストな種苗生産技術を開発した。b) 暖地型資源作物について、エリアンサス、ネピアグラス、ス イッチグラス、ジョンソングラス、ススキ、グラガグラス、雑種サトウキビの7年目の収量性を評価し、エリアンサスとススキが有用と判 断した。寒地型資源作物では、スイッチグラス、リードカナリーグラス、晩生オーチャードグラスの耐病性等の特性評価及びススキの自然群落における地上部乾物現存量から生産性を把握した。ソルガムでは、高糖性bmr(低リグニン変異)系統「九州交6号」の早熟性について確認した。また、DNAマーカーによる3倍体ススキの検出法を開発した。c) エリアンサス、ミスカンサスにおける組織培養及び遺伝子導入 の基本技術を開発し、ミスカンサスにおけるパーティクルガン法による組換体を作出するとともに、アグロバクテリウム法に関しては硝酸銀添加の有効性を確認した。
エリアンサス及びススキ類の持続的な低コスト栽培技術の開発に関してはa) エリアンサス栽培6年経過に伴う土壌養分の変化を調査し、窒素及び有効態リン酸における減少が見られないことを確認した。また、エリアンサス栽培圃場へ飼料用麦を間作導入し、1,000kg/10a以上 の実用レベルの乾物収量を得て有効性を確認した。ススキに対するマメ科牧草「ガレガ」の混植による増収効果の確認し、バイオマス資源作物生産と飼料生産の両立が可能と判断した。野積み貯蔵条件において地表から50cm以下ではセルロ-スの回収率は高く、熱量保存は可能 であることを明らかにした。b) 栽培マニュアルの作成に向け、全国の現地試験からエリアンサスの越冬性や地域適応性を把握するととも に、栽培1年目の雑草競合回避の重要性、大苗秋植栽培の有効性、ジャイアントミスカンサスの過湿条件への適応性が高いことを確認した
カテゴリ 病害虫 遺伝資源 寒地 栽培技術 雑草 さとうきび 飼料用作物 ソルガム DNAマーカー 低コスト 品種

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