飼料用米等水田を活用した肉用牛の飼養管理技術の開発

課題名 飼料用米等水田を活用した肉用牛の飼養管理技術の開発
課題番号 2013023569
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
福島県農業総合センター畜産研究所
研究期間 2010-2014
年度 2013
摘要 肥育の全期間(生後12ヶ月齢~肥育終了時)について、肥育用配合飼料のTDN比40%を圧ぺん玄米で代替給与したところ、飼料摂取量は17ヶ月齢まで同様に推移したが、圧ぺん玄米40%区は18ヶ月齢以降に残飼が多く見られ、圧ぺん玄米40%区は対照区に比べ1~2㎏/頭/日少なく推移した。期間別の日増体重は全ての期間で両区間に統計的な差はなかった。枝肉成績は、BMS.No.の平均が対照区で8.0、圧ぺん玄米40%区で7.3とどちらも良好な結果で、全ての項目について差はなく、筋間脂肪の脂肪酸組成はについても差が無かった。以上の結果から、肥育用配合飼料のTDN比40%を圧ぺん玄米で代替給与しても、対照区と同等の発育、枝肉成績を得ることができ、脂肪の質に差が生じないという知見を得た。また、離乳後から出荷(生後3~28ヵ月齢)までの期間、配合飼料のTDN換算で30・40%を圧ぺん籾で代替給与する試験を実施したところ、濃厚飼料摂取量は、17ヵ月齢以降から圧ぺん玄米を給与した区が慣行区と比べ0.5~1.0㎏/頭/日少なく推移し、総摂取量に大きな差な無かたが、圧ぺん玄米40%区で残飼に圧ぺん玄米が目立つた。体重、日増体量、各測尺項目に有意差は認められなかった。枝肉形質に有意差は認められないが、BMS№平均で慣行区が9.2、圧ぺん玄米30%給与区が9.4、圧ぺん玄米40%区で8.4と非常に良好な成績であった。以上の結果から、濃厚飼料のTDN換算で30%程度を圧ぺん玄米に代替しても、慣行区と同等の発育、肉質を得ることができる。
カテゴリ 飼育技術 出荷調整 飼料用米 水田 肉牛

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