リンゴジュース粕、トウフ粕および飼料用米を利用した高品質豚肉生産技術の開発

課題名 リンゴジュース粕、トウフ粕および飼料用米を利用した高品質豚肉生産技術の開発
課題番号 2013023591
研究機関名 山形大学農学部
長野県畜産試験場
研究期間 2010-2014
年度 2013
摘要 1 「飼料用米・トウフ粕・リンゴジュース粕を配合した低蛋白、アミノ酸量調整飼料が肥育豚の発育、肉質、窒素排泄量に及ぼす影響の調査」においては、試験区には飼料用米の配合割合を、肥育前期40%、後期50%、トウフ粕の配合割合を肥育前期20%、後期7%としたTDN自給率が60%以上で低蛋白・低リジンの飼料を給与し、対照区にはトウモロコシ、大豆粕主体の飼料を給与して肥育豚の発育、飼料要求率、及び肉質を調査した。その結果、試験区は対照区と比較して発育が遅れ、肥育期間は約20日間長くなった。また、飼料要求率が上昇し飼料必要量は増加したが、試験区飼料は単価が低く、飼料費は両区ともほぼ同額となった。肉質では、試験区は対照区と比較して、ロース肉中の脂肪割合が3%増加し、背脂肪の脂肪酸組成はオレイン酸割合が約4%増加した。また、剪断力価が減少して軟らかくなる傾向が認められた。以上の結果から、飼料の配合設計の修正は必要だが飼料用米と食品製造副産物を利用した自給率の高い飼料給与による特色のある豚肉生産が可能となることが明らかとなった。
2 「飼料用米・トウフ粕・リンゴジュース粕配合飼料の民間養豚場での給与と肉質評価」においては、現場実証試験として農家において、試験区には飼料用米を50%、トウフ粕を8.5%、乾燥リンゴジュース粕を10%配合した低蛋白・低リジンの飼料を給与し、対照区には市販配合飼料を給与して肥育後期豚の発育、飼料要求率、及び肉質を調査した。その結果、試験区は対照区と比較して発育がやや遅れ、肥育期間は約6日間長くなったが、肉質ではロース肉中の脂肪割合が約2%増加した。以上の結果から、一般農家においても自給率の高い飼料給与による特色ある豚肉生産の可能性が認められた。
カテゴリ 乾燥 飼料用米 大豆粕 とうもろこし りんご

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