課題名 | 生物機能等を活用した病害防除技術の開発とその体系化 |
---|---|
課題番号 | 2013023056 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
津田新哉 中畝良二 伊藤伝 奈良部孝 |
協力分担関係 |
理研BRC 長野果樹試 神戸大 岡山大 豊田合成 ワーゲニンゲン大 愛知農総研 静岡農技研 クミアイ化学 雪印種苗(株) |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2013 |
摘要 | 病原体汚染程度を判定するシステム開発に関しては、a) ジャガイモ塊茎褐色輪紋病の媒介菌Spongospora subterraneaの汚染源と目され るジャガイモデンプン精製廃液に対して硫酸酸性(pH2)処理を行い、4℃で180日、15℃で120日及び25℃で90日の条件で媒介菌を死滅させることができた。b) コムギ縞萎縮病媒介菌Polymyxa graminisの汚染程度判定法は、土壌中の休眠胞子塊の量と根への感染量等に相関を示した。拮抗菌処理による生物防除法では媒介菌の感染抑制効果を認めた。c) 植物ウイルス媒介菌オルピディウムの汚染程度判定法は、メ ロン、レタス、チューリップの生産圃場において、土壌中の菌密度及び分布が経時的に変化することを新たに示した。 病原体による被害リスク評価法の開発に関しては、a) 殺菌剤耐性識別法として開発したMultiplex PCR-RFLP分析によるストロビルリン系 殺菌剤(QoI剤)耐性チャ輪斑病菌の遺伝子診断法は、従来の寒天平板法や殺菌剤処理をした植物体を用いたQoI剤検定法と一致した結果を示すことを確認した。b) 葉かび病抵抗性Cf-2、Cf-4、Cf-9遺伝子をそれぞれ保持しているトマト市販品種のレース判別の有効性を確認し 、各抵抗性遺伝子のホモ化、系統の固定化を進めた。 農薬代替技術の開発に関しては、a) 開発したタバコマイルドグリーンモザイクウイルス弱毒候補株を実験温室でホオズキに接種し、いず れの接種株も接種2か月後まで無病徴であることを確認した。b) キュウリ緑斑モザイクウイルス弱毒候補株は、地上部の生育低下及び果実に若干の症状を示すため、更に選抜が必要であることがわかった。c) 現地試験において、トマト由来のジャガイモシストセンチュウ(PCN)ふ化促進物質資材を10a当たり0.5~1t混和処理することで、資材を混和しなかった場合の50~60%にPCNの発生を低減させた。また、対 抗植物栽培でもPCN汚染圃場を被害許容水準まで密度低減できた。d) 圃場で実施可能なダイズシストセンチュウ寄生性検定法及び、極低密度圃場から生きたPCNを検出する手法を考案し、従来法より高感度であることを明らかにした。 生物媒介性病害対策に関しては、a) ミカンキイロアザミウマ健全雌成虫は、サリチル酸を処理した植物に誘引されたが、ジャスモン酸メ チル処理では全く誘引されず、アザミウマ媒介性ウイルス病も発生しないことを確認した。b) 野外条件下ではマイコウイルスが土壌中で 圃場生息菌に自然感染すること、また5~15%の効率で線虫がマイコウイルスを媒介することを発見した。 臭化メチル代替技術の開発に関しては、a) トマト青枯病について、高接ぎ木等の新規接ぎ木栽培と土壌還元消毒等の予防的処理の組合せ によって、青枯病の被害を持続的に軽減できることを実証した。b) 有機質肥料活用型養液栽培において形成される根部バイオフィルムの 微生物群集構造を解析することにより、病原性フザリウムが厚膜胞子にまとわれて発芽不全となっていることを確認した。c) ナシ白紋羽 病防除について、温水治療技術の効果を増強できる拮抗菌として、非病原性白紋羽病菌が有効であることを明らかにした。また、土着のTrichoderma属も相乗作用を示すことを認めた。d) トウガラシマイルドモットルウイルス弱毒株(L3-163株)と生分解性ポットによる根圏保護定植技術を組み合わせる場合には、早期定植を行うことで慣行と同等に生育し、生産性(経済性)に影響を及ぼさないことを明らかにした。 |
カテゴリ | 病害虫 肥料 土づくり 青枯れ病 萎縮病 害虫 きゅうり 栽培技術 雑草 植物ウイルス 高接ぎ チューリップ 治療技術 接ぎ木 抵抗性 抵抗性遺伝子 とうがらし トマト 農薬 ばれいしょ 評価法 品種 防除 ほおずき メロン 養液栽培 レタス |