課題名 | 国内飼料資源を活用した高機能飼料の調製利用技術の開発 |
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課題番号 | 2014025531 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
村上斉 |
協力分担関係 |
東北大学大学院農学研究科 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 高機能飼料調製利用技術に関しては、 a) 乳酸菌10菌株と腸間膜リンパ節の免疫細胞との共培養により、IL-1βなどのサイトカインの産生を刺激する4菌株を見出した。 b) カテコールアミン系神経伝達物質によるLactobacillus plantarumへの増殖促進作用は、菌株間で異なることを明らかにし、本反応性の異なる菌株間のゲノム比較解析を可能とした。また、LOOC260T株は、1本の完全環状ゲノム染色体と2本のプラスミドを有することを明らかにした。 c) 豚における炎症応答やワクチン応答成立に重要な役割を果たすタンパク質複合体であるインフラマソームの機能検証として、変異型NLRP3を含むインフラマソーム構成因子の遺伝子を導入して細胞培養系で評価したところ、変異型NLRP3の導入により抗体産生促進因子IL-1βが顕著に産生増強することを明らかにした。 中小家畜向け飼料用米利用モデルに関しては、 a) γ-アミノ酪酸(GABA:ギャバ)を生産する能力の高い乳酸菌株を選抜し、これら乳酸菌の添加により、ギャバを多く含有する高品質飼料用米サイレージの調製を可能とした。 b) 産卵鶏において、飼料中のトウモロコシを全粒玄米に全量代替しても産卵成績を低下させることはなく、ハウユニットなどの卵質指標も低下しないものの、卵黄色、特に、黄色度の低下が著しいことを確認した。また、トウモロコシに比べて玄米主体の飼料を給与するにより、卵黄中脂質過酸化物は少なくなることが示され、卵内環境における抗酸化能の向上が期待できる結果を得た。 |
カテゴリ | 飼料用米 とうもろこし 鶏 豚 |