第一胃内発酵制御因子の解明と栄養制御による産肉特性改善

課題名 第一胃内発酵制御因子の解明と栄養制御による産肉特性改善
課題番号 2014025540
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 三森眞琴
協力分担関係 生物資源研究所
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 家畜の初期成長期の栄養制御については、
a) 子豚に給与するタンパク質の量又は給餌量を制限すると(低タンパク質区又は低給餌区)、塩基性アミノ酸トランスポーターCat-1の発現量は骨格筋の部位に関わらず、低タンパク質区で高く、低給餌区では高いか高い傾向にあり、同Cat-2の発現量は低給餌区で対照区より高いことから、Cat-1とCat-2では栄養状態に対応した発現量の制御が異なることを解明した。
b) 10日齢雄ブロイラーに、ペレット飼料を給与すると、マッシュ飼料に比べ、筋胃のm-カルパイン、カテプシンB及びカスパーゼ-3の遺伝子発現は増加するが、ミオスタチン遺伝子発現に影響しないことから、ペレット飼料給与による筋胃のタンパク質分解関連遺伝子の発現上昇で筋胃重量が低下することを明らかにした。飼料の粉砕粒度との関係では、10日齢雄ブロイラーに給与するトウモロコシの粉砕粒度が大きくなるほど、ミオスタチン遺伝子の発現が減少することから、トウモロコシの粉砕粒度による筋胃の重量変化にはミオスタチンが関与していることを明らかにした。
ルーメン発酵の制限因子の解明については、
a) ルーメン発酵におよぼすオーキシンの効果について、in vitroルーメン発酵系を用いて、インドール-3-酢酸及びインドール-3-酪酸の添加により総短鎖脂肪酸濃度が増加することを明らかにした。また、繊維分解菌の純粋培養系を用いて、オーキシンは繊維分解菌 Fibrobacter succinogenesの増殖に影響せず、インドールは繊維分解菌Butyrivibrio fibrisolvensの溶菌を早めることを明らかにした。
b) ルーメン内容物から分離された新規のルーメン菌株(129菌株)からセルロース分解活性を示す23菌株を選択してドラフトゲノム解析を行い9菌株からセルロソーム遺伝子を見つけた。これらの菌株はセルロース複合体であるセルロソームにより繊維分解を行っていると推定された。また、これらの繊維分解菌の代謝はクオラムセンシング(細胞密度依存的遺伝子発現制御系)により制御されていることを明らかにした。
c) 濃厚飼料多給時に増加するルーメン発酵産物を明らかにするため、ヒツジルーメン液についてフーリエ変換型質量分析計LC/MSを用いて網羅的成分分析を行った結果、濃厚飼料多給区で粗飼料多給区の4倍以上の濃度で検出した成分として陰イオン60成分、陽イオン101成分を確認し、粗飼料多給区で濃厚飼料多給区の2倍以上の濃度で検出した成分として陰イオン23成分、陽イオン63成分を確認した。検出成分は飼料で異なることに加え、個体によって異なることを明らかにした。
カテゴリ 育種 飼育技術 センシング とうもろこし 鶏 繁殖性改善 羊 豚

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる