課題名 | 侵入病害虫等の被害リスク評価技術の開発及び診断・発生予察技術の高度化 |
---|---|
課題番号 | 2014025567 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
大藤泰雄 中畝良二 |
協力分担関係 |
横浜植物防疫所 茨城県農業総合センター 岩手県病害虫防除所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 国内未侵入病害虫の経済的影響評価方法に関しては、国内未発生病害虫の経済的被害に基づく危険度評価モデルの基本モデルを構築し、鹿児島県指宿市におけるイモゾウムシの根絶事業を事例として、費用便益分析を取り入れた経済的被害評価手法の検証を行い、必要とされる情報を明らかにした。 侵入防止に実効性のある診断技術の開発に関しては、国内未発生病害であるトウモロコシ萎凋細菌病について、虫媒性病害の基本再生産数モデルにもとづき、定着の可能性に関係する因子を推定した結果、罹病植物よりも媒介虫の侵入及び定着の防止が、本病害の侵入・定着防止に効果的であると示唆した。 再興病害であるイネ縞葉枯病に関しては、イネ縞葉枯病による収量被害は、媒介虫の動態により時空間的に拡大し、媒介虫の動態に応じ第2世代幼虫による空間的拡散を防除することの効果が大きいこと、経済的に被害に見合ったコストで軽減できることを現地試験において明らかにした。 新興害虫である斑点米カメムシ類に関しては、カスミカメムシ2種の水田への侵入量に影響する大規模発生源と斑点米被害の関係を定量的に評価し、斑点米リスク要因としてアカスジカスミカメ雄成虫の誘殺数と半径300m以内の牧草地面積、地域、調査年が重要であることを明らかにした。 カンキツグリーニング病に関しては、新規侵入地域における撲滅策及び分布域縮小策を策定するために、各種寄主植物上における媒介虫ミカンキジラミの卵及び幼虫の発育期間を明らかにし、発生時期を推定するためのパラメーターを明らかにした。 |
カテゴリ | 病害虫 アカスジカスミカメ 害虫 カメムシ コスト 雑草 縞葉枯病 診断技術 水田 とうもろこし 農薬 斑点米 斑点米カメムシ 評価法 防除 予察技術 その他のかんきつ |