課題名 | インフルエンザの新たな監視・防除技術の開発 |
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課題番号 | 2014025578 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
西藤岳彦 |
協力分担関係 |
タイ国立家畜衛生研究所 タイ・マヒドン大学獣医学部 京都府立医科大 ベトナム農業農村開発省動物健康局 北大 広大 信州大 (株)ファーマーズ 岡大 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | インフルエンザ研究に関しては、 a) ベトナムにおいて豚インフルエンザのサーベイランスを行い、平成23年4月から平成26年までに5,639検体を収集した。その結果、ホーチミン市で平成23年に人から分離されたH3N2亜型ウイルスが、養豚場から分離されたウイルスと遺伝的に関連があることを明らかにした。 b) 高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)感染による鶏の生存性に関連する鶏遺伝子Ubiquitin specific peptidase (USP)-18を解析し、この遺伝子はウイルス感染に伴って誘導されるI型インターフェロンによって発現が誘導されることを示した。 c) HPAI感染を防御する為の不活化ワクチンのゲル基剤の検討を行うために、ワクチン株と攻撃株の抗原性が完全一致する評価系を改め、抗原性の異なるHPAIVで攻撃することでゲル基剤の免疫促進効果を評価することが可能であることを明らかにした。 d) アジアを中心に流行しているHPAIVが国内に侵入した際のウイルス同定の為に平成26年に熊本、韓国、平成25年にベトナムにおいてHPAIを起こしたウイルスを収集し、抗血清3種を作製した。 e) 種間伝播に関わる遺伝子変異の解明のため、AIVの低温馴化に伴うPB2、PB1、PA、HA及びNPタンパク質の変化を解析したところ、PB2、PB1タンパク質に認められたアミノ酸置換がウイルスの核酸-タンパク質複合体形成に関わる部位に起こっていることを見出した f) 化合物探索システムに基づく抗インフルエンザウイルス剤リード化合物の検索においては、委託研究機関である理化学研究所との連携により、ウイルスポリメラーゼ活性を低下させることによってin vitroにおいて抗インフルエンザウイルス作用を示す新規キナーゼ阻害剤WV970を見出した。 |
カテゴリ | 鶏 豚 防除 |