セルロース系バイオマス資源作物の作出と低コスト生産技術の開発

課題名 セルロース系バイオマス資源作物の作出と低コスト生産技術の開発
課題番号 2014025598
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 我有満
小林真
奥村健治
協力分担関係 北海道大学
東海大学
JIRCAS
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 バイオ燃料変換技術に対応したセルロース系バイオマス資源作物の選抜や改良に関しては、
a) エリアンサス品種「JEC1」を育成し、品種登録出願することとした。エリアンサス新系統(10系統)を評価し、さらにエリアンサスの不稔系統等の育種素材を開発した。
b) ススキ新系統(6系統)を東北研と九州研で評価した。3倍体ススキに関して野外におけるススキとオギの開花同調エリアにおいて発見できること及び人口交配によっても容易に作出できるという新知見を明らかにした。種苗生産技術については試験用苗の供給を行う中で施設利用を最小限にして化石燃料使用を抑える播種時期や苗生産適正ほ場条件を明らかにした。
c) 寒地型資源作物に関しては、オ-チャ-ドグラス「北育100号」、「北育101号」、「北育102号」及びガレガ「北育1号」、「北育2号」の特性を評価した。また、スイッチグラス、リ-ドカナリ-グラスの特性評価及びススキの自然植生における生産性を解明した。ソルガムに関しては、高糖性bmr(低リグニン変異)「九州交6号」の有用性を確認した。また、DNAマ-カ-による3倍体ススキの検出法を開発した。
エリアンサス及びススキ類の持続的な低コスト栽培技術の開発に関しては、
a) エリアンサスによる原料生産のLCAを試算し、投入するCO2の10倍のCO2が固定されていることを明らかにした。また、エリアンサスにおける飼料用麦やソバの間作導入による土地生産性の向上効果、並びに、食料生産と両立できることを明らかにした。暖地における原料の周年供給のための低コスト貯蔵についての貯蔵形態や収獲適期を明らかにした。
b) 栽培マニュアル作成に向け、全国20か所の現地栽培から、エリアンサスの越冬性や地域適応性を明らかにするとともに、栽培1年目の雑草競合回避の重要性、大苗秋植栽培の有効性、ジャイアントミスカンサスの過湿条件への適応性を確認した。
このほか、
a) ミスカンサスにおいて組換え体を作出した。エリアンサスにおいてはカルス段階での遺伝子導入を確認した。エリアンサス、ミスカンサスにおける組織培養及び遺伝子導入の基本技術はほぼ開発し、組織培養技術はクロ-ン増殖に利用している。
カテゴリ 病害虫 育種 寒地 栽培技術 雑草 飼料用作物 そば ソルガム 低コスト 播種 品種

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