課題名 | 飼料用米等自給飼料多給による高泌乳牛飼養管理技術の確立 |
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課題番号 | 2014027422 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 長野県畜産試験場 |
研究期間 | 2010-2014 |
年度 | 2014 |
摘要 | 飼料用米の泌乳前期における最適な配合割合を検討するとともに、生米ぬか、スーダン型ソルガムサイレージ、トウモロコシサイレージとビール粕等を用いた自給飼料多用型発酵TMRを調製し、高泌乳と適正な繁殖サイクルを維持できる飼料給与メニューを設計し、給与実証した。設計した給与メニューは、圧ぺん加工した飼料用玄米と生米ぬかを乾物中25~34%混合し、穀類として輸入されている大麦・とうもろこし圧ぺんの7割~全量を代替したもので、飼料自給率は58~67%であった。 実証試験の結果、発酵TMRの発酵品質は良好で、分娩後の飼料摂取量は順調に増加し、4週以降は乾物摂取量21kg、乾物体重比3.2%以上で安定していた。体重については分娩後3~4週目まで減少したが、その後は維持あるいは増加に転じ、飼料摂取不足によって痩せることはなかった。試験期間中(分娩後145日)の平均日乳量は45.0~46.8kg/日で泌乳前期としては十分満足できるものであった。また、乳脂肪率については3.5%以上、乳蛋白質率も2.9%以上で推移しており泌乳前期としては問題ないものと考えられた。さらに、繁殖成績についても問題は認められなかったが個体差は大きかった。 以上の結果から、圧ぺん加工した飼料用玄米と生米ぬかを乾物中25~34%混合した発酵TMRは、泌乳前期の飼料として利用できることを明らかにした。 |
カテゴリ | 加工 飼育技術 飼料用米 飼料用作物 ソルガム とうもろこし トウモロコシサイレージ 乳牛 繁殖性改善 |