エコフィードの経営評価

課題名 エコフィードの経営評価
課題番号 2014027454
研究機関名 (国) 山形大学
国立大学法人名古屋大学
研究期間 2010-2014
年度 2014
摘要  豚肉の付加価値を解明するために銘柄食肉リスト(日本食肉消費総合センター)に掲載されている317銘柄について、インターネット、専門誌等を利用して情報収集し、①付加価値要素、②給与飼料の内容、③飼料原料の組み合わせを分析した。
 その結果、付加価値となる要素は、品種・血統、飼料、飼養方法、薬剤残留等の安全性、安全性管理システムに分けられ、飼料による差別化が最大の訴求ポイント(66%)となっていることが確認された。
 その飼料について情報が得られた銘柄の給餌内容をみると、麦類が最も多く(44%)、次いでいも類(29%)、米(17%)であった。また、飼料での差別化を図るほぼすべてのケースで、脂肪の甘み、うま味、しまり、色といった肉質が訴求ポイントになっていた。
 エコフィードについては、①都市厨芥や余剰食品等の食品残さ系のものと②パン・めん・菓子屑等の小麦由来のもの、③茶かす、健康食品残さ等を少量利用するもの、に区分された。利用の目的は、①は肉質追求よりも飼料費低減を主眼としており、②は麦類の代替的利用によって飼料費を抑制しながら肉質を追求しており、③は豚の健康および肉質向上を意図した添加剤的な利用といえた。
 高付加価値を追求するための飼料の組み合わせは実態調査より、低コスト化重視パターンでは全期間で①を給与、高付加価値重視パターンでは②、③の組み合わせおよび米との組み合わせ、高付加価値を追求しながらも低コスト化を意識する中間的パターンでは肥育の前期で①、後期で米、②、③を利用する組み合わせであることが整理できた。
高付加価値を追求して米、麦類、エコフィードを利用するケースについて、事例調査により経営的メリットを分析した。飼料のグレードアップによるコスト増加は精肉の販売単価の上昇が、ΔPm>=(F/V)・ΔPf(ΔPf:飼料単価の上昇、ΔPm:精肉価格の上昇額、V:精肉量、F:飼料給与量)であれば転嫁可能となる。麦由来のエコフィードを多給する事例においては、飼料費の低減と精肉販売単価の上昇により損益分岐点を増幅的に低下させていることが確認された。米麦の割合を高めた高級豚肉を直売する事例においては、飼料単価は4割近く上昇するものの精肉販売での1割高い価格設定がそれを吸収していることが上記判別式により確認できた。こうした実証を踏まえて、各飼料利用パターンの経営的有利性を示すことができた。
カテゴリ 管理システム 経営管理 高付加価値 コスト 小麦 低コスト 品種 薬剤

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