課題名 | 草地の高度活用による低コスト乳生産と高付加価値乳製品生産技術の開発 |
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課題番号 | 2015027792 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
ホクレン 北大農学部 よつ葉乳業中央研究所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 生産コストを現状から3割削減可能な低コスト乳牛飼養技術に関しては、_x000D_ a) 刈り取り間隔の短縮等による採草地の栄養収量向上と採草牧草の栄養価改善、放牧期間の延長並びに傾斜草地を利用した大牧区連 続放牧等の個別技術を取り入れた飼料自給率80%で経産牛1頭当たり乳量7,300~8,500kgの草地活用型放牧酪農営農モデルを構築した 。_x000D_ b) 開発した技術を営農モデルへ適用した場合の生産費低減効果を算出した結果、飼料費と労働費を中心に生産費が低減し、乳量7,300kgモデル、乳量8,500kgモデルとも全算入生産費の約3割が削減可能になる結果を得た。_x000D_ c) 10haの放牧期間延長用草地の備蓄草量を150DMg/m2とした場合、搾乳牛50頭の放牧期間を約1ヶ月延長可能で、労働時間73時間の削 減が見込めることを明らかにした。_x000D_ d) 傾斜草地で大牧区放牧を行う酪農経営において、放牧管理支援ツールにより放牧搾乳牛の利用場所を解析したところ、利用場所は 分散しており、不食地が大きな問題とならないことを明らかにした。_x000D_ e) 分析型パネリストによる官能評価の結果、放牧依存度と牛乳に対する嗜好性との間には関係性が認められないこと、評価者が感じ る牛乳中の青草臭の原因が必ずしも放牧草摂取量の増加によるものではないことを解明した。_x000D_ f) トウモロコシ系飼料の併給で放牧牛乳中のラクトン類・甘味を増加させて付加価値化する製品製造のための流れを示すとともに、 放牧牛乳から調製した発酵クリームは一般的な市販クリームに比べてpHの低下が速いことを明らかにし、乳酸発酵製品製造上重要な知見を得た。_x000D_ |
カテゴリ | くり 経営管理 高付加価値 コスト 収量向上 低コスト とうもろこし 乳牛 |