課題名 | 第一胃内発酵制御因子の解明と栄養制御による産肉特性改善 |
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課題番号 | 2015027800 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
生物研 AgResearch |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 家畜の初期成長期の栄養制御については、_x000D_ a) 出生直後のブタの胸最長筋から調製したブタ筋芽細胞を用いて筋肉の分化に伴うCat-1及びCat-2の発現量について調べた結果、Cat-1は分化による発現量の変化はなかったが、Cat-2は分化に伴って発現量が高くなり、Cat-1とCat-2では分化に伴う発現量が異なるこ とが示された。_x000D_ b) 11日齢雄ブロイラーに飼料の形状の違うマッシュ飼料並びにクランブル飼料を3日間給与すると、マッシュ飼料に比べ、クランブル飼料で有意に増体量並びに飼料摂取量が増加し、その後の7日間にそれぞれの飼料を組み合わせて給与すると、後半の飼料としてクラ ンブル飼料を給与することで増体量、飼料効率、浅胸筋重量が増加することを明らかにした。_x000D_ ルーメン発酵の制限因子の解明については、_x000D_ a) 粗飼料多給と濃厚飼料多給時のルーメン内不揮発性成分を解析したところ、70~80%の成分は飼料区間で大差がないものの、濃厚 飼料多給で4倍以上高い成分が20%、粗飼料多給で2倍以上高い成分が5%存在し、その一部を同定した。_x000D_ b) セルロース分解活性を示す新規ルーメン細菌(7菌株)の全ゲノム解析結果、これらの菌株のゲノムサイズは2.4~3.4Mbpで、繊維 分解に関わる遺伝子の種類と数は多様であり、ルーメン内での繊維分解機能が異なることを明らかにした。また、一部の菌株にはクオラムセンシング(細胞密度依存的遺伝子発現制御系)に関連する遺伝子があり、飼料片上でのバイオフィルム形成に関与していると推定した。_x000D_ _x000D_ このほか、_x000D_ a) 肥育後期豚への飼料用玄米とカンショ加工残さの併給は、トウモロコシ主体飼料給与の豚と遜色のない飼養成績、かつ特色のある 豚肉を生産できることを明らかにし、玄米及びカンショ残さの給与はトウモロコシの代替となることを実証した。_x000D_ |
カテゴリ | 育種 加工 かんしょ 飼育技術 飼料効率 飼料用作物 センシング とうもろこし 鶏 繁殖性改善 豚 |