課題名 | 高商品性リンゴ等品種の育成と省力生産技術の開発 |
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課題番号 | 2015027814 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
宮城県農業・園芸総合研究所 弘前大学 岩手農研 生物研 岩手大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 着色性、病害抵抗性等が優れ、良食味の育成に関しては、_x000D_ a) 3系統について、特性と地域適応性を解明するために全国で試作試験を行い、平成28年度に着色に優れ斑点落葉病抵抗性の良食味系統であるリンゴ「盛岡70号」等について品種登録出願の可否を判断することとした。_x000D_ b) 極早生系統のリンゴ「盛岡72号」、早生系統のリンゴ「盛岡73号」、カラムナータイプ中生系統のリンゴ「盛岡74号」を供試する リンゴ第6回系統適応性検定試験を開始した。_x000D_ c) 斑点落葉病中度罹病性を支配するAlt-2を特異的に識別できるDNAマーカーを開発した。_x000D_ d) 成熟期別の高着色性品種、果肉抗褐変性品種、黒星病抵抗性品種、自家和合性品種及び根頭がんしゅ病抵抗性と挿し木発根性を兼 ね備えたわい性台木の育成を目的として15組合せの交雑を行い、合計351の交雑果を獲得した。_x000D_ e) 平成26年度獲得した交雑種子由来の実生のうち2,811個体について、果皮色、斑点落葉病抵抗性、果肉軟化、黒星病抵抗性、カラムナー性に関してDNAマーカー選抜又は接種検定による幼苗選抜を行い、1,345個体を選抜した。また、交雑実生1,216個体の果実特性を 調査して着色と食味の良好な2個体を新たに一次選抜した。_x000D_ リンゴの着色・着果管理等の省力・軽労化を図るための摘葉技術等の要素技術の開発に関しては、_x000D_ a) 摘葉剤処理で過剰に落葉した場合でも、葉果比が60となるように摘果することで、葉摘み作業を25%以上省力化しつつ着色の良い 高糖度の果実を生産できることを明らかにした。_x000D_ b) 摘花剤と摘果剤を併用することによって、摘果所要時間を3割程度削減しつつ果実肥大を促進できることを明らかにした。_x000D_ c) 「シナノゴールド」の無受粉・無摘果栽培では、果実品質は劣るものの慣行栽培の4倍程度の収量を安定して得られることを明らかにした。_x000D_ d) 網掛け処理により訪花昆虫による受粉を阻害すると、着果量が制限されて摘果作業の省力化が見込まれることを明らかにした。_x000D_ e) 花成促進と単為結実を誘導するMdMADS2を導入した組換え体を2個体作出した。_x000D_ f) 形質転換体において、「つがる」由来のアントシアニジン合成酵素遺伝子プロモーター(GUSを連結)は葉や茎で、「あかね」由来の同プロモーターは葉のみで発現することを確認し、プロモーターの発現部位は由来する品種によって異なることを明らかにした。_x000D_ _x000D_ このほか、_x000D_ a) ブルーベリーに関しては、一次選抜した3系統は果実品質が良好で生産性が既存品種並であることを確認した。また、103個の交雑 実生から果実品質が良好な1個体を選抜した。さらに、新たな交雑個体の獲得のため、5組合せの交雑から125個の交雑果を獲得した。_x000D_ b) セイヨウナシに関しては、系統適応性検定試験供試中の3系統はいずれも高糖度で食味良好であることを確認した。また、70個の交雑実生から果実品質の良好な3個体を選抜した。さらに、新たな交雑個体の獲得のため、7組合せの交雑から1,062個の交雑種子を獲得 した。_x000D_ c) リンゴ台木のわい化性の指標となる根の皮部率を支配するQTLが、わい性台木JM7の第17連鎖群に位置することを明らかにした。_x000D_ |
カテゴリ | 黒星病 軽労化 挿し木 自家和合性品種 受粉 省力化 台木 茶 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性品種 病害抵抗性 品種 ブルーベリー 良食味 りんご わい化 |