侵入病害虫等の被害リスク評価技術の開発及び診断・発生予察技術の高度化

課題名 侵入病害虫等の被害リスク評価技術の開発及び診断・発生予察技術の高度化
課題番号 2015027827
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
協力分担関係 横浜植物防疫所
茨城県農業総合センター
岩手県病害虫防除所
研究期間 2011-2015
年度 2015
摘要 国内未侵入病害虫の経済的影響評価方法に関しては、国内未侵入病害虫が日本に侵入した場合を想定した経済的被害リス ク評価手法として、平成26年度までのケーススタディーを踏まえて管理対策の費用便益分析手順を策定し、行政部局へ提案した。
侵入防止に実効性のある診断技術の開発及び再興病害であるイネ縞葉枯病や新興害虫である斑点米カメムシ類の対処方針の提案に関しては、
a) 火傷病防除指針(農林水産省)を踏まえて、新たに開発したLAMP法によるトウモロコシ萎凋細菌病菌簡易検出法と既存の精密同定 法を組み合わせ、疑似症状発見から確定診断までの同定・識別手順を、「トウモロコシ葉からのトウモロコシ萎凋細菌病菌の検出診断 マニュアル」として取りまとめ、成果の普及に向けて平成28年3月にウェブサイト上で公開した。
b) 再興病害であるイネ縞葉枯病のまん延抑止に有効な技術開発戦略の提示に関しては、まん延抑止におけるイネ収穫後の圃場管理の 重要性、新たに開発したモニタリング法によるヒメトビウンカの発生時期の簡便な予測法、イネ縞葉枯ウイルス獲得が雌成虫の生存に及ぼす影響、既報以外の雑草の同ウイルス感受性を明らかにした。
c) 再興病害虫のまん延予測と回避戦略の構築に関しては、岩手県前沢地域の解析から、アカスジカスミカメによる斑点米被害発生リ スクは調査地点周辺300m内の土地利用から予測できることを示し、さらに、被害予測モデルを構築し予測に基づく被害程度のハザードマップを作成した。
カンキツグリーニング病に関しては、ミカンキジラミ防除の時期の根拠、感染確認のための検出法と手順として、媒介能が高い保毒虫の発生時期の推定のための保毒虫の個体伝搬確率を推定する数理モデル、及びミカンキジラミの発育零点と有効積算温量から発生時期を推定する方法を提示した。さらに、難培養性の克服に向け、カンキツグリーニング病原細菌が再現性よく検出される培養条件を明らかにした。
カテゴリ 病害虫 アカスジカスミカメ 害虫 雑草 縞葉枯病 診断技術 とうもろこし 農薬 斑点米 斑点米カメムシ ヒメトビウンカ 評価法 防除 圃場管理 モニタリング 予察技術 その他のかんきつ

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